JOURNAL
生活に香りを
当院ではフレグランスを置いて、患者さんの病院へのイメージを変え明るい気持ちで治療ができるようにと考えています。
歯医者に限らず病院というと、薬品の匂いがするイメージがありますよね。
匂いからくるイメージで、”病院は嫌なところ”と思うことも少なくないと思います。
そんな匂いのマイナスイメージをプラスに変えてられるように、フレグランスで匂いに変化をつけています。
人は匂いを嗅いだ時に脳からα波が出ていると、リラックスできると言われています。
アロマやフレグランスの多くはそのα波が多く出るとされている香りたちです。
また嗅覚は五感の中で唯一、本能に直結している感覚です。
人の自律神経系に繋がっているので、いい匂いを嗅ぐと反射的に心が穏やかな気持ちになります。
そのため良い印象や悪い印象の匂いは、特に記憶に残りやすいのです。
これをプルースト効果と言います。
痛かったり辛いときに病院に行って薬品の匂いを嗅いでいると、それはあまり良くない思い出として記憶される人が多いのかもしれません。
本能に直結し記憶にも残る”匂い”ですが、これによって感情や行動にプラスに働きかけることができます。
・気持ちを盛り上げてポジティブに考え決断できるようになる
・リラックス、リフレッシュ効果があるので落ち着いた気持ちになれる
大きな目的としてこの2つがあります。
ラベンダーはリラックス効果があるというのがよく知られていますが、匂いによってポジティブを作っていくことができるのです。
心理学やアロマセラピーでは匂いによって、
・記憶力向上
・注意力向上
・魅力度向上
・疲労回復
などのさまざまな効果が期待できるとされています。
少しアロマでよく使われる香りの紹介をしますと、
・フローラル系(ラベンダー、ローズなど)
気持ちの高ぶりを沈めてる。躁鬱を和らげる。月経痛、更年期障害を緩和する。
・柑橘系(ベルガモット、レモングラスなど)
ストレスを発散させる。食欲不振、消化不良を緩和する。気分を明るくする。
・樹木系(シダーウッド、ヒノキなど)
緊張感や不安から心を落ち着かせる。集中力を高める。
・ハーブ系(ペパーミント、サンハーブなど)
頭をスッキリさせてやる気を出させる。血行を促進する。
このような種類に大きく分けられています。
自分に合った香りを探して、生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
歯科医院に香りをつけることによってスタッフの施術クオリティ向上にも繋がりますし、まず患者さんの気持ちを少しでもプラスに傾けることができればと考えています。
ただ良い匂いというだけではなく、良い気分で良い記憶に残る歯科治療の環境作りのために尽くしていきたいと思います。
歯科衛生士の小川でした。