2022.01.24 医院コラム

歯周病の進行

こんにちは 受付の松本です。

前回は歯周病のセルフチェックについてお話しいたしました。

今回も歯周病についてお話をしていきます。

今回は歯周病の進行の仕方と、予防についてお話しいたします。

 

 

【歯周病の進行のしかた】

歯肉炎→歯周炎の順序で進行していきます。

 

①歯肉炎

・歯肉が腫れる

・歯磨きをすると出血することがある

・歯肉に炎症が起きていますが、適切な歯磨きで治療可能です

まだ歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質)に影響は出ていません

 

②軽度の歯周炎

・歯周ポケットが3〜4mmの方

(歯周ポケット:歯と歯の境目の溝の深さで通常は3mm以下)

・歯槽骨(しそうこつ)という、歯の土台が溶け出します

・歯肉の下に歯石が付着します

 

③中等度の歯周炎

・歯周ポケットが4〜5mmの方

・歯肉の炎症が進み、血や膿がでます

・口臭が出てきます

・歯肉がブヨブヨになり、歯周組織にダメージが出てきます

 

④重度の歯周炎

・歯周ポケットが6mm以上の方

・歯槽骨がほとんど溶けてしまい、歯がぐらぐらします

・歯周組織は甚大な被害を受けています

・抜歯(歯を抜くこと)が必要な場合があります

 

 歯周病は初期の歯肉炎であればセルフケアで治すことが可能です。

しかし、炎症が歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質)の広範囲に及ぶと歯科医院での治療が必要です。

歯肉炎から歯周炎まではゆっくりと進んでいきますが、確実にダメージを受けています。

歯周炎になる前の歯肉炎で早期に発見し、歯磨などのセルフケアで治療・予防をしていくことが理想となります。

 

 

【歯周病の予防と治療】

現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。 

大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです。

以前は歯周病は「不治の病」とさえ言われていましたが、現在では進行を阻止することが可能となりました。

歯周病の原因は歯の表面に付着した歯垢(しこう)なので、歯垢を貯めない・増やさないということが重要になります。

 

⭐️家庭でのセルフケア

・正しい歯ブラシの方法で毎日歯磨きをしましょう

・生活習慣の見直し

 

⭐️歯科医院での専門ケア

・歯磨き指導

・歯石、歯垢除去(歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除きます)

・歯面清掃(根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去します)

・歯肉の清掃(傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にします)

 

⭐️歯科医院でのメンテナンス

健康の保持のため専門的なクリーニングやのメインテナンスを定期的に受けましょう

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