2022.02.25 医院コラム

指しゃぶりと噛み合わせ

池尻大橋 歯医者

みなさまこんにちは 受付の松本です。
小さなお子さまのいる親御さまで指しゃぶりを気にしている方も多いと思います。
お子様の指しゃぶりは何歳頃まで見守ってよいのか、何歳頃にはどのような状態であったらよいのか、何歳ごろになったら積極的支援を行ったらよいのかなど悩みますよね。
しかし、明確なことは残念ながら定まっておりません。
指しゃぶりのはじまりは胎児の時期からはじまっています。
お母さんのお腹の中で、母乳をうまく飲むための訓練として重要な役割を担っております。
ですので乳幼児健診や育児相談の場において異なる意見が交わされ、混乱が生じているのが現状です。
しかし、指しゃぶりによって何が起きてしまうのかということは前例があります。
今回は指しゃぶりによる、歯並びの影響についてお話していきます。

指しゃぶりによる歯並びの影響

しゃぶる指の種類やしゃぶり方にもよりますが、指しゃぶりを継続的に続けるほど歯並びや噛み合わせに影響は出てきてしまいます。
指しゃぶりによって噛み合わせが悪くなることを咬合異常(こうごういじょう)といいます。
咬合異常にはいくつか種類があります。

●上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上の前歯が前方に出っ張ってしまうこと。
いわゆる出っ歯のことです。
前歯が突出してくると口唇を閉じ難くなり、いつも口を開けている癖がつき、鼻や咽の病気が無いにも関わらず口呼吸をしやすくなります。

●開咬(かいこう)
上下の前歯の間に隙間が開いてしまうことをいいます。
オープンバイトとも言われ、力を入れて閉じても歯と歯の間が空いているため、上手く食べ物を噛み切ることができない状態となり、あまり程度が強いと胃腸への負担が大きくなります。
また、異常により舌癖が発生し、口呼吸、構音障害が起りやすくなります。

~舌癖とは~
指しゃぶりにより上下の歯の間に隙間が開いてくると、その隙間に舌を押し込んだり、飲み込む際に舌で歯を強く押し出してしまうような癖のことです。
舌癖のある子供は話をする時に前歯の隙間に舌が入るため、サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌足らずな発音となることがあります。

●片側性交叉咬合(へんそくせいこうさこうごう)
クロスバイトともいわれ、上下の噛み合わせが横にずれてしまい、上下の前歯の中心が合わない状態です。

 

指しゃぶりをしていると必ずしも咬合異常になるわけではありません。
あくまで咬合異常の原因となることがあるということです。
お子様の噛み合わせが悪くならないよう、将来のために治療をしたいとご希望される親御さまも多くいらっしゃいます。

 

当院では3才からはじめられるマウスピース型の矯正装置を取り扱っております。
費用は20万円~となっておりますが、無料のカウンセリングはいつでも行っております!
お子様の噛み合わせで心配の方はぜひご相談ください!

 

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