2022.03.08 医院コラム

歯に良い食べものとは?

昔から今でも、健康な食生活についてのテレビや記事などはたくさんあります。
歯科では虫歯になりにくい食べ物、虫歯になりやすい食べ物とよく分けられています。

では歯にとって良い食べ物とは何なのでしょうか。

歯を保つための栄養素

歯を構成するために必要な主な栄養素は次の通りです。

・カルシウム
歯の表面である硬いエナメル質をつくる

・タンパク質
エナメル質の内側にある象牙質をつくる

・ビタミンA・C・D
カルシウムとタンパク質をより良いものにするために必要

何を食べたらいいのか

・カルシウムを多く含む食べ物
ヨーグルト、チーズ、高野豆腐、ひじき、小魚、キャベツなど

・タンパク質を多く含む食べ物
肉、魚介類、大豆、卵、牛乳など

・ビタミンAを多く含む食べ物
かぼちゃ、ほうれんそう、レバー、にんじん、うなぎ、わかめなど

・ビタミンCを多く含む食べ物
焼きのり、小松菜、じゃがいも、ピーマン、ブロッコリー、みかんなど

・ビタミンDを多く含む食べ物
干しシイタケ、しめじ、さんま、鮭など

歯も体の一部ですから、よく耳にする食材が多いですね。
バランスの良い健康的な食事を意識していれば、歯に対しても自ずと効果的な食事になることが期待できます。

歯によい飲み物

・牛乳
言わずと知れたカルシウムを多く含む

・日本茶
カテキン(ポリフェノール)はフッ素などの働きにより、抗菌作用に優れている

・烏龍茶
特有のポリフェノール(苦味成分)により歯垢の発生を抑える

お茶特有の成分が歯や口腔内には効果的なのですが、歯の着色の原因にもなるので適度な量をお勧めします。

食べて唾液を出す

唾液には歯が溶けるのを防いだり、汚れを流したり、口腔内の殺菌をしたりという作用があります。
食べることによって唾液の分泌を促すことも大切です。

梅干しや柑橘類など、酸っぱい食べ物は唾液が出やすいですね。
酸が強すぎるものは逆効果なので気をつけましょう。

繊維性の食材はよく噛む必要があり、よく噛むことで唾液の分泌が促されます。
ニンジン、ごぼう、レタス、セロリなどは繊維質が多く含まれる”直接清掃性食品”とも呼ばれています。
噛むことにより歯や粘膜の表面が清掃され、唾液の分泌促進や顎の発達にもつながる食材です。

たまには意識するくらいがいい

健康的な食事ばかりを考えてしまっては、かえってストレスになってしまうこともあるかもしれません。
ストレスは口腔内も含め、身体に大きな影響が出ることもあります。

あくまでも楽しい食事の中で、時には健康を意識してみる日があると良いのではないでしょうか。

歯科衛生士 小川

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