2022.03.16 医院コラム

オーラルフレイルって知ってますか?

こんにちは、受付の雛田です。

皆さんは、「オーラルフレイル」という言葉をご存知ですか?近ごろ、テレビや雑誌で耳にするようになった「オーラルフレイル」。言葉は聞いたことがあるけれど、明確にどのようなことなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。最近、「むせやすくなった」「噛めないものが増えた」「滑舌が悪くなった気がする」といったような症状を感じている方、またはご家族やご友人などにいる方、それは”オーラルフレイル”の状態によるものかもしれません。そのささいな変化への気づきをそのままにしていると、お口の機能はますます低下していきます。

本日はオーラルフレイルについてお話しさせていただきたいと思います。 

フレイルってなに?

「フレイル」とは、健康な状態から要介護状態になる手前の段階のことです。支援は必要としないけれど、筋力、認知機能などが以前より衰えてしまい、心身の活力が低下した状態をいいます。フレイルは筋力低下や運動機能の障害などの「身体的要素」、認知機能の低下や精神疾患などの「精神・心理的要素」、収入減少や交友関係の縮小などの「社会的要素」の三つの要因が影響して起こるといわれています。フレイルの状態をそのままにしておくと、要介護状態になる危険性がありますが、日常の生活に気をつければ改善・回復することが可能です。

オーラルフレイルってなに?

オーラルフレイルとは噛んだり、飲み込んだり話したりする為の、口腔機能が衰えることを指し、早期の重要な老化のサインとされています。噛む力や舌の動きの悪化が食生活に支障を及ぼしたり、滑舌が悪くなることで人や社会との関わりの減少を招いたりすることから、全体的なフレイル進行の前兆となり、深い関係性が指摘されています。オーラルフレイルが進むとフレイルの状態に陥りやすくなり、要介護のリスクが高まってしまいます。また、のみ込む機能が衰えると、食道から胃へ向かうはずの食べ物や唾液(だえき)などが気道内に入ってしまう誤嚥(ごえん)を起こしやすくなり、「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあります。「誤嚥性肺炎」は2019年、日本人の死因6位となっています。

そうならないために、オーラルフレイルへの対策とトレーニング方法をご紹介します。オーラルフレイルは予防がとても大切です。お口の健康が全身の健康につながります!口腔体操を行い、フレイル対策を一緒にしていきましょう!

 

Instagram

view more