2021.10.19 医院コラム

歯科の感染予防対策 〜洗浄・消毒・滅菌〜

皆さまこんにちは受付の松本です❗️

季節は夏から秋に一気に変わりましたね。急に寒さが襲ってまいりましたので、皆さま体調にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

さて、本日は歯科医院における当院の感染予防についてご紹介したいと思います。

感染予防という言葉が身近に感じるこの頃ですが歯科ではどのような感染対策に取り組んでいるのか気になる方も多いと思います。

世界を震撼させ続けている新型コロナウイルス(COVID-19)の影響もあり、医療現場に限らず、様々な場所やシーンで感染予防対策が重要視されております。

その中でも歯科医院は医療機関ですので、より厳しい感染対策が求められます。

アルコールでの手指消毒や使用後の診察台シート、お部屋の消毒はもちろんですが、歯科の感染予防では【医療器具における感染予防】がとても大事になります。

歯科医院に行くと、お口を開けて、そのお口の中を医療器具が出たり入ったりしていきますよね。何気なく口の中に入れられている医療器具は果たして清潔で安全なものなのか❓

 

 

答えは、、、、、、、

とても安全です❗️❗️❗️

 

 

それはなぜかと言いますと今回のタイトルにあります、洗浄・消毒・滅菌を行っており、ウイルスや細菌などの病原性のある微生物を全て死滅させてから使用しているからです。

歯科医院で用いる医療器具は、口腔内部を直に触らせていただくので、口腔内の常在菌だけでなく、感染性のある細菌・ウイルスに期せずして触れてしまいます。しかも皆さまもご存知の通り、細菌やウイルスは目で見ることができませんので、器具のどこにどのくらいの量がついてしまったかがわかりません。

当院ではディスポーザブルと言われる、1患者さま1つの器具を使用し、使用後は破棄する、使い捨ての器具をできる限り使用しておりますが、中には外科的な歯科の手術で用いるための特別な器具もございます。そういった器具は破棄するわけにはどうしてもいかず、繰り返し大事に使う必要があります。

そんな時に、洗浄・消毒・滅菌を行います。

ではどのように行っているのか1つ1つご説明させて頂く前に似たような単語があることをご紹介いたします。

世の中には「洗浄」「消毒」「滅菌」「殺菌」「除菌」「抗菌」など、似たような様々な単語がありますが、医療現場では「除菌」「抗菌」という単語は使いません。

「除菌」は医薬品・医薬部外品以外で行われた殺菌のことなので、どのくらいの量の菌やウイルスを減らすことができるかと言う定義が実は不明確で、定義はないので非常に曖昧な意味を含みます。

「抗菌」は菌の繁殖を抑えることをいう単語なので、菌が生えずらい環境をあらかじめ作ることを指し、これもまた、どのくらい生えて来なければ良いなどの明確な定義はありません。

また「殺菌」は、「消毒」と「滅菌」の両方を指す単語なので、両者の違いを区別するためにも医療現場に置いては使用しておりません。

当院が実施している「洗浄・消毒・滅菌」は全て定義があり、医学的に菌やウイルスに対し有効であることが認められた行為を指します。

 

●洗浄

洗浄とは、消毒または滅菌の効果を最大限に発揮するためのもっとも重要な工程になります。医療用の特別な洗剤を用いて器具の表面に付着したタンパク質を取り除き、病原微生物の絶対数を減らすことを言います。

当院は細菌・ウイルスを瞬時に死滅させることのできる、特別な殺菌水に漬けることで、洗浄の効果をより効果的に引き出しております。

また、ウォッシャー・ディスインフェクター(WD)と言う食洗機のような大型の機器で熱水消毒までできる機器で洗浄を行なっております。

当院のWDはドイツ生まれのプレミアムブランド「Miele(ミーレ)」の最新型、Miele ジェットウォッシャー PG8591を使用しています。この機器は国際規格(ISO15883)に準拠した高性能洗浄器ですので歯科用器具を確実に洗浄します。

ザデンタル 東京都 目黒区 東山 池尻大橋 歯医者

●消毒

消毒とは、病原微生物の主な構成成分であるタンパク質や有機物を、薬品によって変性、凝固させて、殺滅・無毒化することを言います。

器具の中でも特に高温や湿度に弱い素材でできたものは高圧滅菌ができないので、薬液を使い消毒を徹底的に行なっております。

 

 

●滅菌

滅菌とは、洗浄後の器具の表面に残る細菌・ウイルス・芽胞に至るまで完全に殺滅・無毒化することです。

高圧滅菌器(オートクレーブ)と言う、高温高圧の水蒸気により滅菌する機械です。

当院の滅菌器はヨーロッパで最高ランクといわれる、クラスBを取得している、クラスBオートクレーブLisQ(リサ)です。

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滅菌器はクラスN・S・Bの3つのカテゴリに分類され、それぞれに滅菌できる器具の範囲が異なっています。

◎クラスN

包装されていない器具の滅菌のみに使用することができる。
滅菌後は保管せずに使用しなければならない。

◎クラスS

クラスNで滅菌可能な器具に加えて、滅菌器のメーカーが指定した特定の器具の滅菌に使用することができる。

◎クラスB

ヨーロッパ最高基準の規格に準拠した滅菌サイクルで、 全ての種類の器具を滅菌することができる。

 

といったように、当院では最新の機械を使い、医学的な根拠に基づいて感染対策を行なっております。

ですので、皆さまには安心して当院で治療を行なっていただけるよう、これからも感染予防に取り組んで参ります。

 

受付の松本でした。

 

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