JOURNAL
院長命令でランチに行きました
歯科衛生士の寺尾です!
今朝、目覚める少し前に夢を見ました。10年以上前に亡くなった愛犬のゴールデンレトリバーとの幸せな夢でした。
舞台は実家のリビングです。フローリングで横になり寝息を立てながら時折足や口をピクピクと動かし寝ている愛犬がいます。
そっと顔を近づけ、悪ガキのような笑顔で寝そべっている愛犬の耳を引っ張ったり口元のヒダに触れてみたりとちょっかいを出していました。
私が小学生の頃に家族になりました。毎日顔を合わせて一緒に寝たり遊びました。兎に角人が好きで、食いしん坊な人懐っこい子でした。大きい体で飛びつかれてよろけて倒れて泣かされたり、ふざけて大きい音をたてて脅かしたりしました。
私は出会った当初から寝顔がとても好きでふわふわの耳も真っ黒な鼻も少しピンク色の鼻下も起きてる時は俊敏に動くのに眠ってしまうとあまり動かず夢を見ている時は少し動いたりとそれが可愛くてつい寝顔を眺めてみたりちょっかいを出していました。
夢の中の私は調子に乗って背後に周り首を持ち上げ腕枕をし首元に顔を埋めます。そして次は向かい合い寝ている愛犬の真っ黒な鼻にキスをしてみます。そしてモフモフの頭を優しく優しくなでました。愛犬がゆっくりと目を開けると同時にアラームが鳴り私も目が覚めました。
とても幸せな夢でした。と同時に少し悲しい気持ちになりました。
私には後悔していることがあります。
こんなに大好きな愛犬の死に目を見ようとも寄り添おうとしなかったことです。
少し大人になった大学生の私は、一人暮らしを始めます。なので一緒に遊ばないし毎日顔も合わせません。愛犬のことを考えもせず、目まぐるしい学生時代を忙しなく過ごしていました。
そんな中、大学の授業中に母から連絡がありました。『もう愛犬は長くないから今すぐ帰ってきてあげて』と。
でも授業に出なければ単位をもらえない私は大学の授業を優先させました。その日に愛犬は亡くなりました。次の日に冷静になり実家に帰り死を初めて目の当たりにしました。
直ぐに帰っていたら死に目に会えて寄り添ってあげれたのにと今でも凄く後悔しています。
私もいつかはいなくなります。今自分が健康に生きていることに感謝し、後悔のないように全力で歳を重ねたいと思います。
そして歯科衛生士というお仕事をさせて頂いている以上、ご来院頂いた患者様にはこの歯医者に来て良かったこんな歯医者初めて、と感動を与えられるような接客や治療を精一杯全力でしようと思います。
そんなことを決意新たに考えながら出勤をしました。
いつもの様に制服に着替えて朝準備をしていたら代表から、『セルリアンタワーのランチへ行っておいで』と突然私の手に諭吉2枚を握らされました。
え、、、、、ゲンナマ2枚も、、、、、、
オ、オオオオオオカネを握らさせたぁ。一瞬ポカンとしました。瞬時に色んなことが頭をよぎります…今日誕生日だっけ?いや違う、代表宝くじ当たった?だとしたら二万円は少なすぎるぞ!!!!!←失礼
また代表が発言します『一流の接客を実際に体験して学んできてほしい』と。
うん、なるほど。
一流の接客を本で読み学んだり接客に関して頭ひとつ抜けている身近にいる人(受付松本)を参考にしていても、実際に自分が体験してみると新たな学びや感動がある、それを患者様に活かして欲しい。と代表は言いたいのであろう。
私は普通の歯科衛生士で、普段のランチは医院の向かいにあるオリジン弁当。お気に入りの梅おにぎりとおかずを買い数百円で済ませています。(お袋の味と言うのがしっくりくる優しい味わいが好きです)
そんなランチが今日は高級ホテルランチで2万円ともなると今にも両手でガッツポーズをしジャンプして踊り出したくなる程気持ちが昂ってしまいます!
しかし動揺を悟られぬよう深く息を吸い代表の目をしっかりと捉え、
『もちろん全力で学ばせて頂きます!』
今朝の夢の事もあり、いつもより100倍は気合の入っている声色と大きな声で返答しました。
午前中の診療があっという間に終わり、ランチの時となりました。受付松本さんも同様のことを言い渡されたとバックヤードで話をしてたので共にホテルランチに出陣です!
場所は渋谷セルリアンタワーの40階。
渋谷ならではの人混みを抜け、ホテル前にたどり着きました。
40階行きのエレベーターが分からずホテルロビーをウロウロしていると、あたかも私達のことを待ち構えてました!的な振る舞いの優しく笑顔のホテルマンが『こんにちは(輝)、どちらに行かれますか?』と声を掛けてくれました。
私は『40階に行きたいです…』と返答をすると颯爽に『こちらになります💁♀️』と風を靡かせながら歩き誘導してくれました。
そしてエレベーターの40階をスマートな動作で押しました。
私と松本さんは、エレベーターの中で会話します。誘導してくれたホテルマンはお辞儀しても風を切って歩いてもびくともしないヘアスタイルであった事。屈託のない自然な笑顔で堂々した中に優しさのある口調であった事。身だしなみも清潔感が感じられた事。
まだ食事もしていないのに感じ取り学ぶことが多いです。
40階に着き、またもスマートなホテルマンの男女2人が、席に案内をしてくれました。そこは広々と開かれた空間、窓を見てみると指紋ひとつないクリアな視界から渋谷を一望できるくらいの景色。真っ青な空と雲のコントラストが絶妙!(高所恐怖症の方は絶望しそう…)
そして他のお客さんに目を移すと、
なんとも御上品なマダム!
右見てマダム、左見てマダム!そうですマダムオンリーです!
私たちは場違いなんじゃないかと恐縮していると、担当のホテルマンが『景色喜んで頂けて光栄です』とまたも屈託のない笑顔と柔らかな口調で和ませてくれます。
四季を感じさせるコース料理が次々と運ばれます。鉄板の上で焼き上がっていく香ばしい肉音やシャキッとした野菜の歯ごたえクローシュ(銀色の丸い蓋)を開けた瞬間に目のご馳走、食器を置く際の繊細な手つきやグラスに飲み物を注ぐ大胆なパフォーマンス、五感すべてで味わい堪能しました。
そして退店の時まで終始自分が天皇様にでもなったかのような扱いを受けました。
この感動体験を興奮冷めやらぬ内に代表やスタッフにお伝えしました。そして緊急ミィーティングが始まります。
まず身だしなみと言葉遣いについて改めて見直しロールプレイングを行いました。そしてスタッフの技術向上のために朝の自主練習、院内セミナーは勿論、外部セミナーの参加も個々に行います。
なによりスタッフ一人ひとりの人間力を高めると言う結論に至りました。そして患者様に感動をして頂ける東京ナンバーワンの組織目指そうと思います。
急遽ホテルランチ研修をさせていただき学ぶことが多かったです。
この様な接客を学ぶ機会を与えてくれた代表に感謝します。
そして私自身この研修を受け明らかに一皮剥けたと感じることができました!
10月にオープンしたばかりの歯医者ではありますが、スタッフ達の情熱は凄まじいものを感じます。今後の医院の将来が楽しみです。
皆様のお越しをお待ちしております!