2022.01.27 診療コラム

歯科診療での感染対策

2022年が始まってまだ間もないですが、引き続き新型コロナウイルスについてのニュースが絶えません。

みなさんもコロナウイルスに対しての情報のチェックに慎重になっているかと思います。

 

そんな中で歯やお口のことで悩みができても、

「ウイルスのことが不安で歯医者に行けない・・・。」

という方ももちろんいらっしゃるかと思います。

 

今回は当院で普段から行っている感染対策についてお話しします。

 

 

まず診療に使用している ”水” についてです。

 

治療の際に器具から患者さんのお口に入っていく水や患者さんがお口を濯ぐ際の水ですが、一般的な水道水ではありません。

『エピオス』というシステムを導入しており、簡単に言うと殺菌水になります。

 

正しくは中性電解殺菌水と呼ばれるものになります。

高い殺菌消毒力があり、

・除菌作用

・消臭作用

・カビ、細菌、ウイルス(HIV、ノロ、O-157、インフルエンザ、MRSA、肝炎など)の殺菌

・人体に無害

というような効果を持っています。

連続的に洗浄除菌ができるので、治療をしながら除菌をすることができます。

 

この殺菌水を診療チェアに循環させることで、治療機器のホースやタンク内を安全に保つことになります。

治療の際にお口から水が飛び散ってしまうこともありますが、そのような場合も除菌されているので心配ありません。

 

 

またそのように水や削りカスなどが飛び散るなどの飛散を防ぐために、”口腔外バキューム” という機器も全チェアに導入しています。

 

これは治療中に飛び散る唾液・血液や削りカスを吸い込み、感染の恐れのあるウィルスまで吸引して空気中への浮遊を阻止します。

場合によって治療で歯を削ったり、金属を削ったりした際の目に見えない細かい粉塵も、強力な吸引力によって吸い取りクリーンな診療環境を作ります。

 

ウイルスのような物質も逃さず吸引できるため、感染予防対策の有効性は厚生労働省にも認められています。

 

 

その他にも基本的な環境準備として、治療前後のチェアや手すりなどの消毒や使用器具の除菌滅菌はもちろん行なっています。

 

使用した器具は先ほどお話ししたエピオスの水で一度洗い流します。

その後洗浄機で1時間ほどかけて洗浄。

それから個包装をし、滅菌器にて滅菌します。

この工程によりとても安全に次回使用することができます。

 

 

新型コロナウイルスが続く中でも、歯科治療は生活に必要な現場の一つにあります。

患者さんはもちろん、働く院内スタッフも安全に治療が行えるように日々努めていきたいです。

 

歯科衛生士 小川

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