JOURNAL
歯の始まりは妊娠中から
こんにちは 最近歯ブラシに磨きがかかってきた受付の松本です。
「タフトブラシ」という、親知らずのケアに最適な歯ブラシを入手してからは、歯磨きが楽しくて仕方なくなりました。
お気に入りの歯ブラシを見つけることは歯磨きを継続する上で重要なポイントだと感じる今日このごろです。
今回も引き続き、妊娠に関する歯のお話について記載させていただきます。
いったい人間の歯はいつごろできるのでしょうか?
歯が生えてくる時期自体とは人によって個人差もありますが、おおまかに順番も時期も決まっています。
最初に生えてくる乳歯は赤ちゃんが6ヶ月頃で、下の前歯2本・次に上の前歯2本という形でだいたいの流れが決まっています。
では、歯が歯茎から生えてくる前、いつごろから歯は生えてくる準備をしているのでしょうか?
実はお母さんのお腹の中に入っている時、胎児期に歯の素になる「歯の芽」はつくられはじめています。
すでに胎児のときからつくられるなんてスゴいですね。
しかも、妊娠初期から形成が始まっています。
多くの女性が妊娠してるかも?
と気づくのが妊娠4週~6週で、産婦人科で妊娠確定を伝えてもらえる時期が妊娠6~7週となります。
そんな中、妊娠7週目ごろから、胎児の口の中では「乳歯の芽」と呼ばれる「歯胚(しはい)」が作られはじめます。
この時期は心臓や脳など、体の中でも重要な器官を形成する時期です。この時期に歯の形成が始まっているとは驚きですよね。
10週目ごろには乳歯がほぼ揃い、14週目ごろからは永久歯までの形成が始まります。
妊娠中の初期中の初期から歯の形成は始まっているのです。
そして妊娠から4~5カ月が経つと、赤ちゃんの形成中の歯にはすでに石灰化(硬く強い歯になること)が始まるといわれています。
ですので、赤ちゃんの歯の健康状態は、胎児の段階から影響を与えているといっても決して過言ではありません。
妊娠中の母親の健康状態や、体内に取り入れられる食事の内容が、赤ちゃんの歯にも影響を与えやすいことがわかってきています。
赤ちゃんの歯の強さというものは、歯の石灰化がどれだけ進んだのかによって決まってくるといわれています。
ですので妊娠中の方は、歯の石灰化を助けるミネラル成分、リンとカルシウムが多い食事を積極的にとることで赤ちゃんの歯の形成に役立ちます。
特にカルシウムは赤ちゃんの歯や骨を形成する上で重要な栄養素となりますので、乳製品や海産物などから積極的に摂取することがおすすめです。
歯の始まりは妊娠中から。
意外と知らない歯の雑学でした。