2022.05.19 診療コラム

歯と歯の間の汚れ落とせていますか?

皆様こんにちは、衛生士の伊藤です。
一生懸命歯磨きをしていても、実はお口の中の汚れは完璧には落とせていません。
歯ブラシだけだと約60%しか汚れを落とせないといわれています。
歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは落とせないのです。
フロスや歯間ブラシを使うことで約90%近くの汚れを落とすことが可能になります。
フロスと歯間ブラシどちらを使えばいいの?と疑問に思っていらっしゃる方多いと思います。
そこで本日は、フロスと歯間ブラシの違いと必要性についてご説明していきます。

フロスと歯間ブラシの違い

デンタルフロス
→いわゆる「糸ようじ」と呼ばれているものです。
フロスは、自分の好きな長さで糸を切って使用する「指巻きタイプ」と持ち手が付いている     「ホルダー式」があります。
その中でも歯と歯の間に通しやすい加工がされているものなどたくさん種類があります。
フロスは歯と歯がかさなりあっている側面の汚れを綺麗に取り除くことができます。

歯間ブラシ
→歯間ブラシは、持ち手の先にワイヤーとナイロンの毛がついているものになります。
奥歯に通しやすい「L字型」と前歯に通しやすい「I字型」があります。
歯間ブラシは種類によってサイズも様々で異なります。
歯間ブラシは歯と歯の間の隙間の汚れを綺麗に取り除くことができます。
ただ、歯と歯の隙間が狭くて入らないところには無理をしていれないよう注意が必要です。
無理に通してしまうと歯ぐきを傷つけてしまう可能性があります。
歯と歯の間の隙間が狭いところにはフロスを使用しましょう。

歯と歯の間の汚れを落とすと、、

口臭が少なくなる
→口臭の原因の1つは、歯に残された食べかすです。食べ物自体が臭いを発する場合もあれば、食べカスが蓄積されて強い匂いを発生させている場合もあります。
もう1つの原因が歯垢(細菌の塊)です。
歯ブラシでは落としきれない歯と歯の間の汚れをフロス・歯間ブラシを用いて落とすことで、口臭の原因を取り除くことができます。

虫歯予防効果が高まる
→フロスを使用すれば虫歯の予防効果は格段に高まります。
プラークの除去率が高まるのも理由の1つですし、フロスは歯と歯の間の汚れを除去できるからです。
虫歯の大半は歯と歯の間から発生することが多いため、そこをいかに綺麗にできるかが虫歯予防の重要なポイントになるのです。
本来歯ブラシが届かなくて磨けない箇所ですが、デンタルフロスを使用することで綺麗にできるのです。

お口の中の異常が確認できる
→デンタルフロスを使って得られる効果は虫歯予防だけではありません。
お口の中に何らかの異常があった場合、デンタルフロスを使用することでそれに気付けることもあるのです。
例えば、デンタルフロスが引っ掛かる場合、そこにある詰め物や被せ物が合っていないことが考えられます。
また、虫歯がある際にもデンタルフロスが引っ掛かる、切れてしまうといったことが起こります。
さらに、デンタルフロスから嫌な臭いがする場合は歯周病になっている可能性があるのです。
このように、デンタルフロスの使用の違和感は、お口の中の病気や異常に気付けるきっかけにもなるのです。

当院でもたくさんの種類を扱っております。
患者様お1人お1人に合ったものをおすすめさせていただいておりますので、フロス・歯間ブラシ選びでお悩みの方は歯科衛生士にお気軽にご相談ください!
歯と歯の間の汚れも落として健康な歯を維持してきいましょう。

Instagram

view more