2022.05.31 診療コラム

普段の食生活から歯を丈夫に

皆さまこんにちは、受付の雛田です。
虫歯にも強い歯を作るためには、どうしたらよいでしょうか。本日は歯を丈夫に強くするための食べ物や栄養素についてお話しさせていただこうと思います。色々な栄養素が必要とされるので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

丈夫な歯を作るには、歯磨きなどの口腔ケアも大切ですが、バランスよく食事をすることもとても大切です。

歯を強くする食べ物

【カルシウムを摂取することが大切!】
カルシウムは歯の石灰化を促す栄養素であり、歯の成長に欠かせないものになります。血液中のカルシウム濃度は一定に保たれており、不足状態が続くと骨や歯からカルシウムが溶け出し、歯の質の低下します。また、子供の乳歯から永久歯が生え揃うまでの間にカルシウムをしっかり摂取することで強い歯を作ることができます。

①タンパク質
タンパク質は歯の土台を作るのに必要になります。肉類や魚介類、卵、乳製品、大豆などがあります。
②ビタミンA
ビタミンAはエナメル質を強化してくれます。豚肉、にんじん、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換されるので過剰症の心配はありません。
③ビタミンC
ビタミンCは象牙質の形成を助ける効果があります。ビタミンCは緑黄野菜や芋類、柑橘類に多く含まれています。ビタミンCは水溶性なので、茹でるより電子レンジなどで加熱した方がより摂取することができます。
④ビタミンD
ビタミンDにはカルシウムの吸収を助ける効果があります。ビタミンDはきのこ類や鮭、卵などに多く含まれており、脂溶性ビタミンなので油と一緒に摂るとより吸収しやすくなります。
⑤フッ素
フッ素は歯磨き粉にも配合されていますが、緑茶や海藻などにも含まれています。
⑥食物繊維
食物繊維が多く含まれる食品は歯の歯面を綺麗にする効果があります。ごぼう、アスパラガス、セロリ、穀物類、豆類などがあります。

また、飲み物でも歯を強くする成分が多く含まれているものもあるのでご紹介いたします。
■牛乳、お茶
牛乳にはカルシウムが多く含まれており、歯にとてもいい飲み物です。
お茶にはカテキン(ポリフェノール)やフッ素等の働きにより抗菌作用に優れていて虫歯予防作用があります。お茶の種類で言いますと、抹茶、玉露、番茶、ほうじ茶、烏龍茶等さまざまなお茶に含まれています。

上記に加えて、歯が溶けるのを防いで口腔内菌の殺菌をするなど、歯の健康に欠かせない「唾液」の分泌を促す食材も効果的です。例えば、梅干し、海藻類、果物などを食べることで唾液量が増えます。唾液量を増やすことで虫歯になりにくい口腔環境を作ることができます。

歯を強くするためには、大人も子供もバランスの良い食事を取ることが大切です。今回は歯を強くする食べ物や栄養素についてお話しさせていただきましたが、食べ物だけで虫歯を予防することはなかなか難しいです。美味しく食事をした後は、しっかりと歯磨きを行い、定期的に歯医者さんへ通っていただき、一緒に歯の健康を維持していきましょう!

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