2022.06.03 診療コラム

虫歯の原因とは??

こんにには歯科衛生士の松本です。

みなさんは虫歯の原因はご存知ですか??

虫歯の原因はプラークです。

プラークに潜む細菌(ミュータンス菌など)が作り出す酸によって、歯が溶かされた状態が虫歯です。 細菌は砂糖(糖分)を栄養源とするため、甘い物は虫歯になりやすくなる原因の一つです。 糖分の摂取だけでなく、歯磨きの仕方や唾液量の不足など、細菌の働きや繁殖を高める要因(リスク)は多数あります。

細菌(ミュータンス菌)ミュータンス菌は約1μm(1/1000mm)の球状の菌です。歯垢(プラーク)となって歯の表面に付着し、糖質から酸を作り出します。その酸が、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かして歯をもろく、スカスカにしてしまいます。
糖質食べ物に含まれている糖質(特に砂糖)は、ミュータンス菌が酸を作る材料に使われます。間食が多い人や、キャンディーやドリンクなど甘いものをよく摂る習慣のある人は、歯の表面が酸にさらされる時間が長いため、むし歯になりやすくなります。歯の質歯が作られる時の環境の違いなどで個人差がありますが、エナメル質や象牙質の状況(=歯の質)によって、むし歯になりやすい人もいます。

特に乳歯や永久歯が生えたばかりの子どもは注意が必要です。丈夫な歯を育てるためには、歯の土台を作る良質なタンパク質、歯の再石灰化のために必要なカルシウムやリン、また、これらがうまく働くためのビタミン(A、C、D)などの栄養素が必要です。バランスの良い食事を心がけましょう。

初期むし歯(CO)まだ歯に穴はあいていないが、表面が溶かされてツヤがなくなり、白く濁って見えたり薄い茶色になったりしま【症状】痛みなどの自覚症状はない。※この初期むし歯の状態であれば、「再石灰化」によって健康な歯に戻すことができます。再石灰化を促進するフッ素配合ハミガキ剤で健康な歯を保ちましょう。

エナメル質のむし歯(C1)歯の表面(エナメル質)の限られた狭い範囲に穴ができている状態。【症状】痛みやしみる感じはない。

象牙質まで進んだむし歯(C2)むし歯が歯の内部に広がり、象牙質まで進んだ状態。【症状】冷たい飲食物で痛みを感じる。

神経まで進んだむし歯(C3)むし歯が神経(歯髄)まで進んでいる状態。表面の穴は必ずしも大きくなく、内部で広がっていることがある。【症状】激しい痛みがある。

歯根だけ残ったむし歯(C4)歯冠部(歯ぐき〈歯肉〉から上の見える部分)がほとんど崩壊し、歯根だけ残った状態。【症状】神経(歯髄)が死んでしまい、痛みを感じなくなる。神経(歯髄)が露出し、細菌に感染すると、根の先に膿が溜まったり、痛みが起こったりすることがある。放置すると全身の健康を害する病巣となるが、この状態になると治療は困難になり、通常は歯を抜くことになる。

虫歯になる前に定期的なメインテナンスをおすすめします。

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