2022.06.04 診療コラム

予防の為におこなおうシーラント

みなさんこんにちは。

歯科衛生士の松本です。みなさんシーランをご存知ですか???

シーラントは虫歯の予防治療です。
奥歯の溝の部分を、レジンを始めとしたプラスチック樹脂で埋めることで、奥歯の溝に汚れが着くのを防ぎます。奥歯は歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい場所。埋めてしまうことでそもそも汚れが溜まりにくくなり、虫歯になってしまうのを防ぎます。

また、シーラントにはフッ素が含まれており、副次的な効果で歯質の表面を強化する効果も見込めます。

治療をする場所は、主に生えて間もない6歳臼歯や乳歯の奥歯。生えたばかりの歯は表面が未成熟で弱いです。唾液中のカルシウムなどを吸収して強くなっていくので、その過程で虫歯にならないようにシーラントを施します。

シーラントは保険適用なので、はどなたも治療を受けられます。
【シーラント治療の内容1】歯を清掃まず、歯の清掃を行い、歯の表面や歯と歯の間等の汚れを丁寧に落としていきます。ここでは、歯科医院専用の機械を使って行います。シーラントとしてプラスチック樹脂を流し込むので、その下に汚れが残っていると返って虫歯の原因になることも。虫歯を防ぐためにもきれいに清掃していきます。
【シーラント治療の内容2】薬品をつける歯にシーラント剤がしっかり接着するように、酸処理として薬品をつけていきます。その後薬品を水できれいに洗い流し、一度しっかりと乾かします。

【シーラント治療の内容3】シーラント剤を流し込み固めるシーラント剤を歯の溝に流し込み、光を当てて固めます。固まったら、咬み合わせのチェックを行い、問題なければ、治療終了です。治療後は、歯表面のデコボコしていた溝が埋まり、ツルツルしている状態に。汚れが溝にはまりにくくなる上に、歯磨きで汚れも落ちやすくなります。

【メリット1】虫歯になる可能性を減らせるシーラント治療は虫歯になる可能性を減らすことができます。奥歯の溝は、汚れがたまりやすい場所。特に、生えたての歯は未成熟で溝も深いので、ケアをしないと虫歯になりやすいのです。さらに、生えたての歯は柔らかいこともあり、虫歯の進行が早いというところも懸念点です。シーラントを施せば溝が埋まるので、虫歯になる可能性を減らすことができます。

【メリット2】歯を削らなくて済むシーラント治療をすると、歯を削らなくて済むことが多いです。虫歯が悪化してしまうと、歯を削ることになってしまうことがほとんど。歯科医院で治療する際のキーンという音が嫌な人も多いですよね。虫歯になって苦しい思いをしない為にも、シーラント治療で予防し、歯を削らないようにしたいですね。シーラント治療自体にも歯を削る作業はないので、不安な気持ちを緩和して治療を受けることができます。シーラントの2つのデメリット
デメリット1】定期検診に行く必要があるシーラント治療をした後は定期検診に行く必要があります。シーラントした部分の歯の表面は見えにくく、虫歯になってしまうと発見が遅くなってしまうこともあります。予防目的でシーラントをしたのに、逆に虫歯になっては意味がありませんよね。定期検診には必ず行くようにしましょう。
【デメリット2】シーラントが取れてしまうことがあるシーラントは取れてしまうこともあります。通常の詰め物であれば、取れにくいように歯を削って形を整えることが多いです。しかし、シーラント治療は樹脂を流して固めているだけなので、通常の詰め物より取れやすくなっています。取れてしまった場合は、もう一度治療することもできますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

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