JOURNAL
歯の健康のために定期的な歯科検診
皆さま、こんにちは。受付の雛田です。
最近話題になっている「歯科検診義務化」のニュースを見た方も多いではないでしょうか。皆さんは歯科検診をどのくらいの頻度で行かれますでしょうか。あまり行ったことがないという方もいらっしゃるかと思います。
義務化いうことに、さまざまな意見があると思いますが、3〜5年後には実施ができるよう準備をしているようです。では、歯科検診に行く目的とはなんでしょうか?本日は歯科検診についてお話しさせていただきたいと思います。
歯科検診を定期的に受けておられる方とあまり受けられない方を比較すると将来残せる歯の数が違ってきます。その差は50歳くらいから次第に大きくなると言われています。定期検診の受診率を見てみますと、スウェーデンでは90%、アメリカでは80%であるのに対して、日本は5%とかなり低い水準となっております。この数字を見ると驚く方も多いのではないでしょうか。この結果を見て、歯のトラブルを少なくして生涯ご自分の歯で美味しく食事を摂るためには自覚症状がなくても定期的に歯科検診やクリーニングを受けることが大切なのです。
歯科検診ではこのような項目で検査を進めていきます。
1. 虫歯のチェック
2. 歯茎のチェック
3. ブラッシング指導
4. 歯垢の染め出しチェック
5. 歯石、歯垢の除去
続いて、歯科検診の目的やメリットについてご紹介いたします。
歯科検診の目的
毎日の歯磨きに加えて、歯科医院で行うメンテナンスやクリーニングを年に数回受けていただくと、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。虫歯や歯周病を悪化させてしまうと歯を失うことに繋がります。そして近年では、歯周病は心臓病や脳卒中などの全身疾患の原因でなっているということがわかってきました。そのため、歯を失って噛めなくなってしまう前に、なるべく虫歯や歯周病を早期発見して治療をしていくことが大切です。
定期的に歯科検診を受けていただくことにはどんなメリットがあるのでしょうか。具体的には下記のようなメリットがあります。
歯科検診を受けるメリット
◎虫歯や歯周病を早期発見できる
虫歯は初期段階ではほとんど痛みを感じなかったり、歯周病もかなり悪くなるまで自覚症状がありません。そのため定期検診で早期発見することができ、重症化を防ぐことができます。
◎虫歯や歯周病のリスクを減らすことができる
定期検診によって、通常のブラッシングでは落とせない歯と歯の隙間や歯と歯茎の間の歯垢やバイオフィルムを除去することができます。
◎早期治療ができるので、費用を抑えられる
虫歯が悪化してから治療を行うと、治療のための通院回数を増え、並行して費用なども増えてしまいます。定期検診に行くことで治療費や、症状が悪化する前に防げるので患者様ご自身の負担も軽減できます。
3ヶ月に1回は受けるべきと言われてますが、患者様のお口の状態に合わせてメンテナンスの頻度も変わってきます。定期検診(メンテナンス)を受けることは、今ある歯を1本でも多く守るためにとても大切です。歯磨きのプロでもセルフケアで全ての歯の汚れをとることはできません。お家でのセルフケアと歯医者さんでのプロフェッショナルケアを両立させてお口の健康を保ちましょう!