JOURNAL
よく噛むことによるメリット
こんにちは、歯科衛生士の伊藤です。
皆様、食事中よく噛んで食べていますか?
弥生時代の人は現代人と比べて何倍も噛む回数が多かったそうです。
弥生時代の一回の食事でかむ回数はなんと約4000回。
食事にかける時間は約50分だったそうです。
現代では忙しくて時間に追われたり、かまなくても食べられる食事も増えたり、、
現代人の噛む回数は約600回と激減してしまったそうです。
食事の時間も約10分といわれています。
かなり違いますね。。
よく噛むことでどのようなメリットがあるかご存知ですか?
8つのメリットを現す「卑弥呼の歯がいいぜ!」という言葉があるのはご存知ですか?
本日はよく噛むことの大切さをお話ししていきます。
「卑弥呼の歯がいいぜ」とは
ひ 肥満防止
→よく噛んでゆっくり食べると、緩やかに血糖値が上がり、脳の満腹中枢が刺激されます。
早食いは肥満のもととはよく言われますが、、よく噛むことで自然と食べ方がゆっくりになり、少ない量でも満足感が得られます。
み 味覚の発達
→食べ物の味は唾液の中に溶けだして、それを味蕾(みらい)という舌の組織が感知することによって脳へ伝わります。
よく噛むことで唾液が多く分泌されて、味覚情報の伝達を助けているのです。
こ 言葉の発音をはっきりとする
→噛むという動作によって、上下の顎の骨や噛むための顔の筋肉が鍛えられます。
顎の発達は歯並びにも良い影響を与えます。噛み合わせが良くなることで正しい口の開きができるようになり、正しい発音ができるようになると言われています。
の 脳の発達
→よく噛むと脳への血流が増え、脳細胞が活性化され、記憶力や集中力アップに繋がります。
子どもの知育や高齢者の認知症予防になります。
固形食を与えられたネズミと粉末食を与えられたネズミでは、固形食のネズミの方が学習実験の成績が良かったという研究データもあります。
は 歯の病気を防ぐ
→よく噛むと唾液がたくさん出て、虫歯になりかけた歯の再石灰化を促し、また細菌感染を防ぎ虫歯や歯周病予防につながります。
が ガンの予防
→よく噛み唾液がたくさん出るとがん予防になります。
唾液に含まれるペルオキシターゼという酵素には発がん物質の発がん性を抑える作用があるといわれています。
いい 胃腸の働きの促進
→よく噛み食事を細かくして飲み込むことで、胃や腸で消化吸収されやすくなり胃腸の調子を健康に保ちます。
ぜ 全身の体力向上
→よく噛むことで歯や顎が鍛えられ、歯を食いしばることもでき全身に力が入るようになります。
このように食事中によく噛んで食べることは身体にも良い影響を与えてくれます。
よく噛むことを意識して食事しましょう!
ご自身の歯でいつまでもしっかり噛めるように歯の健康を維持していきましょう。
維持していくためには定期的なメインテナンスがとても重要です。
是非当院にて定期検診をご受診下さい。