2022.07.05 診療コラム

歯周病と全身の健康

皆さまこんにちは、受付の雛田です。
何度かこちらのブログでも歯周病についてお話しさせていただきましたが、その他にも歯周病には全身疾患との関係性があることをご存知でしょうか。今回は歯周病が及ぼす影響のある病気との深い関係についてお話しさせていただきます。

歯周病は、お口の中で唯一の生活習慣病と言われ、お口の中の病気としてだけでなく生活習慣病やその他の病気とも深く関係しています。歯周病はさまざまな全身疾患のリスクになります。では、歯周病との関係のある病気について詳しくご紹介していきます。

歯周病と全身の健康

歯周病は、喫煙やストレス、糖尿病などの身体の病気が関係し誘発すると近年の研究で明らかになっています。

1. 心臓病

歯周病と心臓病には深い相関関係があり、歯周病原因菌が心臓の血管を詰まらせ、心臓の血管の細胞を障害することがアメリカの研究で明らかになりました。

2. 糖尿病

糖尿病の患者さまは、血液が高血糖になり、毛細血管がもろくなります。そのため、糖尿病でない方と比較した結果、毎日のお口のケアを怠ると歯肉炎を起こしやすくなり、そのまま放置すると重度の歯周病になりやすいと報告されています。

3. 肺炎

厚生労働省より、高齢者の死亡原因の第一位は肺炎と報告されていますが、肺炎の中でもお口の中の細菌が肺に入り込み炎症を起こす肺炎を誤嚥性肺炎や嚥下性肺炎といいます。高齢になると食べ物を飲み込むための喉の筋力が低下し、本来食道に入るものが気管支に入ってしまうことがよくあります。
歯周病原因菌が高い頻度から見つかることから、歯周病と肺炎に強い関連性があるとされています。

4.骨粗しょう症

歯を支えている骨の減少が早く、歯周病の進行が早いという報告があります。また、歯周病で歯を失うことにより食べ物を噛む力が弱まり、バランスよく食事をすることが難しくなるため、身体全体の骨密度が低下し悪循環が起こりやすくなる傾向にあります。

5. 関節炎・腎炎

関節炎や糸球体腎炎が発症する原因のひとつとして、ウイルスや細菌の感染があります。関節炎や糸球体腎炎の原因となる黄色ブドウ糖菌や連鎖球菌の多くは歯周病原性細菌など口腔内に多く存在します。これらのお口の中の細菌が血液中に入り込んだり、歯周炎によって作り出された炎症物質が血液に入り込むことで起こります。

まとめ

歯周病はお口の中で唯一の生活習慣病であり、全身の健康と深く関わっているということがお分かりいただけたのではないでしょうか。歯周病の予防、治療を行うことで全身のさまざまな病気のリスクを下げることが可能です。毎日の歯磨きや口腔ケアを見直すとともに、歯医者さん定期的なメンテナンスやチェックを受けていただき全身の健康に繋げていきましょう。