2022.07.16 診療コラム

ジルコニアについて

みなさんこんにちは、歯科衛生士の松本です。

みなさんはジルコニアについてご存じですか??

1丈夫で壊れにくい2金属アレルギーの心配がない3見た目が自然で歯になじみやすい4治療用途が広い5汚れが付きにくい6仮止めができる7奥歯でも使える強度がある

上記7点について解説していきましょう。

【ジルコニアのメリット1】丈夫で壊れにくいジルコニアは人工ダイアモンドと呼ばれていることもあり、他のセラミック素材よりも丈夫で壊れにくいです。余談ですが、スペースシャトルの外壁としても活用されることもあります。丈夫なジルコニアは、力が掛かりやすい奥歯の詰め物・かぶせ物に向いています。
【ジルコニアのメリット2】金属アレルギーの心配がないジルコニアは金属が含まれていない素材です。そのため金属アレルギーの心配が少ないです。金属の成分が歯茎へと溶け出し、歯周組織を黒ずませるようなこともありません。

【ジルコニアのメリット3】見た目が自然で歯になじみやすいジルコニアは本物の歯に近い色調や形態で再現しやすいです。そのため歯の詰め物・かぶせ物によく使われています。自然な見た目で、審美性が高いのはジルコニアならではの特徴です。

【ジルコニアのメリット4】治療用途が広いジルコニアは安全性の高い素材のため治療用途が広いです。歯科治療では、

  • セラミック
  • インプラント
  • 義歯
  • ブリッジ

などで使用されます。

歯以外では、人工股関節にも活用されます。

体の中に入れて使える素材のため、安心感があります。

【ジルコニアのメリット5】汚れが付きにくい

ジルコニアは汚れが付きにくい素材です。

表面も滑らかで傷が入りにくいことから、ジルコニアは綺麗さを保ちやすくなっています。

変色もしにくいので、他の素材に比べて入れた歯が黄ばんでくるリスクも低めです。

【ジルコニアのメリット6】仮止めができる

ジルコニアは強度があるため、仮止めして歯の様子をみることができます。

その他のセラミックは、基本的に仮止めができません。

【ジルコニアのメリット7】奥歯でも使える強度がある

奥歯は噛む力が最もかかります。

そのため、通常のセラミックは割れる場合もあります。

ジルコニアはセラミック素材の中でも丈夫なことが特徴です。

そのため奥歯でも使用できます。ジルコニアのデメリット1】割れたり壊れたりする

セラミックの中では丈夫な素材です。

しかし、割れたり壊れたりするリスクはあります。

普段から歯ぎしりの癖がある場合は、マウスピースを着用して歯の負担を軽減させるように気を付けましょう。

【ジルコニアのデメリット2】セラミックの治療費が高額

セラミックは保険が適用されないため、治療費が高額になってしまいます。

特にジルコニアは他に比べると高くなりがちです。

治療費は50,000円~150,000円が相場です。

【ジルコニアのデメリット3】装着や取り外しが少々困難

ジルコニアは他のセラミックに比べても、固い素材です。

そのため、接着や適合の取り扱いが難しいです。

【ジルコニアのデメリット4】歯を削る量が多い

ジルコニアはCADCAMという方法で作成をします。

他のセラミックに比べると歯を削る量が多くなる傾向があります。

歯の厚みが足りないと対応できない場合もあります。

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