JOURNAL
代表自らボツリヌスを打ってみた
どうもこんにちは歯科医師兼代表の高安です。
今週月曜の院内勉強会はボツリヌストキシンの有効性について、自ら実験台となり院内で活動を行いました。
そもそもボツリヌストキシンとは?
簡単に言うとボツリヌス毒素を筋肉に注射をする事で、筋肉を抑制する治療です。
毒素と言っても人に害はありません。
歯科領域では、食いしばりが強い人に対して打つ事で、非常に高い食いしばり抑制効果を体感できます。
夜マウスピースをつけて寝ているけどすぐに割れてきてしまう人や、そもそもマウスピースを使いたくない人、日常的に食いしばってしまう人、頭痛が続いて寝れないなんて人は是非ともトライしてほしい治療です。
余談ですが、エラが張っている人が行うとかなり小顔になります。
よく美容外科が行っているボツリヌス治療はこれに相当します。
ただ美容外科だと費用の桁が1つは変わってきます。
やっている事自体は同じなのですが…
美容外科や審美歯科も取り入れている病院は多いのですが、やられる側が注意して欲しいのが薬剤です。
実際、同じ薬でも安いものもあれば高いものもあり、質もバラバラだったりします。
費用が病院で大きく違うのは原価や輸入先、保管方法によって費用が異なる為ですね。
多少高くても薬剤まで拘って患者様に安心・安全な医療を提供したい。
とにかく最高の状態で提供したい。そういった思いでボツリヌストキシン製剤も選び抜きました。
当院で使用している薬剤はボツリヌストキシン製剤の中でも唯一アメリカのFDAの認証を取得している安全性と有効性が認められた物のみを使用しています。
FDAとは「Food and Drug Administration」の略称で、「米国食品医薬品局」を指します。
食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、たばこ、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある商品について、輸入許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行う機関です。
要はかなり厳しい関門をクリアした薬剤と言う事ですね。
さてここまで書いてきましたが実際に何をやるのか
まずは打ちたい部位の確認をします。
次に消毒を行いあとは最も筋肉が発達している部位を中心に5箇所打つだけです。
針が刺入する時に少し痛みがあります。(鋭い爪で押される感覚)
ただ、直前にアイスパックで冷やすとほとんど痛みはありません。
咬筋であれば両側でトータル10箇所行います。実際の所要時間は10分程度でした。
その後は止血を行い、赤くなっている部分の修復を早くするため、オゾンクリームを適量塗って終わりとなります。
終わってしまえばあっという間です。
術後強く噛もうとすると少し痛みが出る程度の感覚はあります。
効果が出始めるまで数日はかかるので、およそ1週間は経過観察します。
もし2週間経っても変化が無い人は薬剤が咬筋まで届いていない可能性があるので再度深層まで注射します。
およそ半年程度は効果が続きますが、また打たないといけないの?
という疑問が生まれてきます。
筋肉というのは使えば使うほど筋繊維が太くなりますが、使わないと筋繊維が細くなってきます。
その為、1回でそのまま長続きする人もいれば2回〜3回と数を重ねるごとに効果が高くなる人も居ます。一生打ち続ける人はよっぽど筋肉が発達している人くらいですね。
まとめると、マウスピースを夜付ける治療は、壊れたら作り直しを繰り返す対処療法かもしれませんが、筋肉そのものを萎縮させる治療は原因療法の為、そもそものアプローチが違います。
それに加え、マウスピースを夜につけると言う事は唾液が歯に触れない環境を作ってしまう為、虫歯のリスクも大きくなってしまいます。
もし噛み合わせや食いしばりで悩んでいる人や、頭痛などで夜寝付きが悪い人なんかも一度やってみては如何でしょうか?すごく楽になりますよ。
相談は無料で行っていますのでお気軽にお問い合わせください。
また、比較用に写真を撮ったので後日アフターの画像を載せますね。
代表高安でした。