2023.08.03 診療コラム

虫歯予防始めませんか?

皆様こんにちは。歯科衛生士の八田です。
本日は当院で取り扱っている虫歯予防におすすめのアイテムをご紹介します。
そもそも虫歯とはどのようにしてできるかご存知ですか?

虫歯のできるメカニズムについて

虫歯の原因菌であるミュータンス菌は食事やおやつなどに含まれる甘いもの(砂糖)を餌にプラークを形成します。
プラークはネバネバしているため、歯磨き以外で取ることができません。つまり、うがいなどでは取り切ることができません。
歯磨きを長時間行わなかったり、磨き残しがあると、プラークが熟成しヌメヌメのバイオフィルムが形成されます。
そして、ミュータンス菌は砂糖を栄養にしながら、排出物として酸を出します。

ミュータンス菌が酸を出すと、歯の表面のエナメル質が溶かされて、カルシウム(Ca)やリン(P)などのミネラル成分が溶け出します。これを脱灰といいます。
歯の表面から溶け出したカルシウム(Ca)やリン(P)は、唾液中のフッ素(F)の力を借りて再びミネラル成分が歯の中に取り込まれます。これを再石灰化といいます。

歯は、食事を繰り返す度に脱灰と再石灰化を繰り返します。
このバランスが崩れると再石灰化が十分に行われず、脱灰が進行し歯の表面が酸で溶けてしまうのが虫歯です。
このように、再石灰化においてフッ素は大切な役割を果たしています。

さらに、もしこの時に唾液中のカルシウム(Ca)とリン(P)の濃度が高ければ、より再石灰化するということになります。

虫歯予防に効果的なガム「ポスカF」

歯から溶けたカルシウムは唾液に溶けたカルシウムからしか補給されません。
ポスカFは唾液に溶けやすい水溶性カルシウムなので歯に効率的にカルシウムを届けます。

またポスカの正式名称はリン酸オリゴ糖カルシウムといいます。
このリン酸オリゴ糖カルシウムが口の中に入ると、ミュータンス菌が砂糖と間違えて取り込みますが、砂糖とは違い酸を出すことができません。そのため歯の表面を溶かす脱灰が起きません。
さらに、リン酸オリゴ糖カルシウムを摂取すると、ミュータンス菌の活性が弱まり、普通の砂糖からも酸を産生しにくくなります。

ポスカFのFはフッ素です。
緑茶エキスに含まれるフッ素により再石灰化を促進させます。

初期虫歯を再結晶化
初期虫歯とは、歯のエナメル質から細かい結晶が失われる状態のことを言います。
ポスカFは、世界で初めて健康な歯と同じ構造を持った結晶が復元できることが実証されています。

食後に1回2粒ずつ、20分程よく噛んでください。
もちろんこのガムを噛めば虫歯にならないという訳ではありません。日頃の歯磨きにプラスして虫歯予防をしてみませんか?

当院ではマスカット、ストロベリーのフレーバーを取り扱っております。
お子様でも美味しく噛んでいただけると思います!
皆様もポスカFで虫歯予防を始めませんか?
気になる方はスタッフまでお声がけください。

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