2023.09.25 診療コラム

歯ぎしりの原因・治療・予防

皆様、こんにちは。歯科助手の伊東です。
今回は私もずっと悩んでいた「歯ぎしり」についてご紹介させていただきます。
私が歯ぎしりの自覚を持ったのは家族からの指摘でした。夜寝ている時に歯ぎしりをしていてギリギリと鳴っていたそうです。人の口から鳴っていたと思うのが有り得ないほどの音だったそうです。自分でも寝ている時稀に近くで変な音が鳴ってて煩いと感じて飛び起きることもありました。また朝起きると顎が疲れているような感覚があり前とは違うなおかしいなと思い始めていました。
ですが寝ている時、無意識でどうすればいいか悩んでいました。近々友達と旅行の予定があったのでそれまでには治したい!と必死だったのを覚えています。
私は急いで歯医者さんに駆け込みマウスピースを作成して頂き歯ぎしり予防及び歯の擦り減りを防止できた経験があるので皆様にも原因と治療策をご案内させていただければと思います!

歯ぎしりは多くの人が無意識に悩まされている問題です。歯ぎしりの原因や症状、治療方法、予防術、歯ぎしりがもたらす悪影響ついて詳しくご説明します。

睡眠中に歯をギリギリと強くこすり合わせる歯ぎしりは、頭痛や肩こり、顎関節の痛みなどの原因となります。ストレスや顎の筋肉の緊張、歯並びの不正が歯ぎしりを引き起こすことが多いです。
歯医者での診察や矯正、顎関節症の治療が必要な場合もありますが、自宅での対策も大切です!マウスピースの使用やリラックス法、口腔ケアが歯ぎしり予防に効果的です。

歯ぎしりを解決することで、健康な歯と快適な生活を手に入れることができます。この内容が、皆様の歯ぎしり対策に役立てれば幸いです。

歯ぎしりの症状と原因について

歯ぎしりは、顎関節に負担をかけたり、歯に悪影響を与えることが知られています。症状は個人差がありますが、主なものには歯の過敏症や歯のすり減り、すり減ったことで歯が尖ったり、顎関節症などがあります。これらの症状が無視されると、虫歯や知覚過敏、顎関節症の悪化などさまざまな問題が引き起こされる可能性があります。
歯ぎしりの原因は一概には言えませんが、ストレスや緊張、歯並びや顎の形態の問題が関係しているとされています。また、睡眠中に無意識に行われる歯ぎしりは、生活習慣や寝姿勢にも影響を受けることがあるといわれています。具体的な対策としては、歯科での矯正治療やマウスピースの装着、リラックス効果のある入浴やマッサージを取り入れることが効果的です。

 

睡眠中の歯ぎしりとその影響

睡眠中の歯ぎしりは、無意識に行われるため自覚症状が少ないのが特徴です。しかし、家族からの指摘や、翌朝の頭痛や肩こり、顎関節周りの痛みなどから歯ぎしりが疑われる場合があります。
睡眠中に歯ぎしりを繰り返すことで、歯の表面が削れたり、歯の詰め物が取れたりすることがあります。また、歯ぎしりにより顎関節に過剰な力が加わることで、顎関節症の発症や悪化が懸念されます。これらの症状が放置されると、日常生活に支障をきたすこともありますので、早期の対策が重要です。

 

ストレスが引き金?歯ぎしりの主な原因

歯ぎしりはストレスが大きな要因とされています。ストレスが原因で筋肉が緊張し、顎関節に力が加わりやすくなるため、歯ぎしりが引き起こされます。他にも、歯並びや顎の形態の問題、睡眠時無呼吸症候群や睡眠障害などが歯ぎしりの原因となることがあります。
ストレスや緊張を緩和する方法として、リラックス効果のある入浴やマッサージ、適度な運動や音楽を聴くことなどが挙げられます。また、歯ぎしりが顎関節や歯に与える影響を最小限に抑えるために、歯科での矯正治療やマウスピースの装着を検討することが重要です。

 

知覚過敏や頭痛、肩こりなどの症状

歯ぎしりが原因で知覚過敏や頭痛、肩こりなどの症状が現れることがあります。歯ぎしりにより歯の表面が削れると、知覚過敏が起こりやすくなり、飲食時に痛みを感じることがあります。また、歯ぎしりによる顎関節の負担が、頭や首周りの筋肉に影響を与えることで、頭痛や肩こりが引き起こされることがあります。
これらの症状に悩まされている場合、歯科医院での診療が必要です。歯科医は歯ぎしりの原因や症状に対する適切な治療法を提案し、知覚過敏や頭痛、肩こりの症状を改善するお手伝いをしてくれます。

歯ぎしりの診断・治療方法

歯ぎしりは、無意識に歯をこすることによって症状が現れる状態です。症状には頭痛や肩こり、顎関節症などがあります。歯科医院で診療を受けることで治療が可能です。具体的な治療方法は状態によって異なりますが、マウスピースの使用や顎関節矯正が一般的です。また、自宅での習慣改善も効果的な対策となります。

歯科医院での診察と治療

歯科医院での診察では、歯ぎしりによる歯の損傷や顎関節の状態を確認し、原因の特定に努めます。治療法として、前述したマウスピースや顎関節矯正が行われることが多いです。状態が進行している場合は、セラミックやプラントなどの補綴処置も行われることがあります。

マウスピースの役割と効果

マウスピースは、歯ぎしりを防止し歯の摩耗を軽減する目的で使用されます。また、顎関節の負担を減らし、筋肉の緊張を和らげる効果もあります。マウスピースは睡眠時に装着し、歯が接触しないようにすることで効果が期待できます。

歯ぎしり予防のための生活習慣改善

歯ぎしりの原因の一つとされるストレスの軽減が重要です。以下の方法が生活習慣改善に役立ちます。
-リラックスできる環境を整える
-ストレス発散の方法を見つける
-規則正しい生活を送る
-適度な運動を行う
また、日常的な口腔ケアも歯ぎしりの予防に役立ちます。歯科医院で定期健康診断を受けたり、正しいブラッシング方法を学んで実践することも大切です。

ストレス軽減を目指したリラックス術

ストレスは歯ぎしりや顎関節症の原因の一つであり、様々な症状や健康への悪影響をもたらす。ストレス軽減を目指したリラックス術は以下に示す。
– ディープブリージング:深呼吸をすることで筋肉の緊張が解消され、リラックス効果が得られる。
– プログレッシブリラクセーション:全身の筋肉を順番に緊張させ、その後緩めることでリラックスを促す。
– マインドフルネス瞑想:瞑想を行うことで意識が現在に集中し、ストレスから距離を置くことができる。
– 音楽を聴く:自分が好きな音楽を聴くことで心が落ち着き、ストレス軽減につながる。
– 散歩や軽い運動:適度な運動を行うことで、ストレスホルモンの分泌が抑えられる。
これらのリラックス術を実践することで、ストレス軽減と共に歯ぎしりや顎関節症の予防にもつながる。

 

無意識の力を抑える顎関節の緩和方法

無意識の力が顎関節に負担を与え、歯ぎしりや顎関節症の原因となることがある。顎関節の緩和方法を試すことで、これらの症状に対処できる。
– 顎関節をマッサージ:柔らかい圧力をかけながら顎関節を円を描くように動かす。これが筋肉をほぐし、緊張を解消する。
– 顎関節エクササイズ:顎を前後に動かしたり、口を大きく開け閉めしたりすることで顎関節の柔軟性が向上する。
– 熱や冷たいタオルを使った治療法:熱いタオルを顎関節に当てることで筋肉がリラックスし、冷たいタオルを当てることで炎症を抑える効果がある。
– マウスピースの使用:歯科医院で作成されるマウスピースは、歯ぎしりや顎関節の負担を軽減する効果がある。
これらの方法を試すことで無意識の力を抑え、顎関節の緩和が可能となり、歯ぎしりや顎関節症の予防に役立つ。

 

寝る前の口腔ケアで予防効果

寝る前の口腔ケアは、歯ぎしりや顎関節症の予防効果が期待できる。適切な口腔ケアの方法は以下の通り。
– 歯磨き:寝る前に歯を磨くことで、一日中たまった歯垢や細菌を除去し、口腔内を清潔に保つ。
– デンタルフロス:歯ブラシだけだと届かない部分の歯垢や食べかすをデンタルフロスで取り除く。
– マウスウォッシュ:殺菌効果のあるマウスウォッシュを使って口腔内をすすぐことで、細菌の繁殖を抑える。
これらの口腔ケアを行うことで、口腔内環境が改善され、歯ぎしりや顎関節症の予防に繋がる。

当院では寝る際に使用するマウスピース作成の他にボツリヌス注射を行っております。

歯ぎしりや食いしばりに対するボツリヌス治療は「噛む」ための筋肉である咀嚼筋のうち「咬筋」に注射をして症状の緩和を図ることを目的としております。

咬筋は下顎の「エラ」と呼ばれる部分にある下顎骨と頬骨にかかる板状の筋肉です。咬筋の発達している方ではエラを触りながら強くかみしめると筋肉の盛り上がりを感じることができます。ボツリヌス注射により歯ぎしりや食いしばりを全くしなくなるということはありませんが、筋肉自体の働き・収縮を緩めることができるので、結果として歯ぎしりや食いしばりによる力の影響を少なくすることが期待できます。

また、ボツリヌス注射を行うことで夜間の歯ぎしりや食いしばりをする回数(頻度)を少なくする効果や顎周囲の痛みを和らげる効果があるという報告もあります。

私は友人との旅行もあり早く治さなきゃ!とすぐに行動しましたが旅行の予定が無ければ無意識だしマウスピース作りに行くのも手間がかかるし放置しておこう、と考えていたと思います。
ですが歯医者にてお口の中を見ていただいた際に歯ぎしりが原因で歯が擦り減り強く擦り付けている所の歯が尖っていると指摘を受けとてもショックでしたし、もっと早くに対策をしておけば良かったと後悔しました。その経験もありもしお悩みの方がいらっしゃいましたらご相談のみでも当院では受け付けておりますので、ご不明点等ございましたらお電話もしくはネット予約をいただければと思います!

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