2023.10.24 診療コラム

受け口は遺伝する?

皆様こんにちは。
本日は受け口の遺伝と治療法についてご説明いたします。

親の受け口は子どもにどの程度影響するのか

親の受け口が子どもに影響を与える可能性があります。骨格的な受け口は、遺伝的な要素が大きいとされています。具体的には、顎の骨の成長や歯並びの形成に関与する遺伝子が受け継がれることで、親子間で受け口の傾向が似ることがあります。しかしこれはあくまで一部であり、遺伝的要素だけでなく、子どもの成長過程での顎の成長や歯並びの変化にも左右されます。

生活習慣や口癖が与える影響

遺伝以外の原因として、生活習慣や口癖が受け口の発症に影響を与えることがあります。例えば、舌の位置が正常でない場合や、長時間の頬杖をつく癖があると、顎の骨格や歯並びに悪影響が及ぶ可能性があります。

また、生活習慣の一部である口呼吸も、顎や歯並びに影響を与えます。口呼吸を続けることで、上顎が狭くなってしまい、受け口の原因となることがある。そのため、口腔機能や生活習慣の改善が受け口の予防や治療に繋がります。

受け口の遺伝的リスクを把握しよう

遺伝的リスクを把握することで、早期に受け口の予防や治療に取り組むことができます。歯科医院での診療を受け、遺伝的要素がどの程度影響しているか、また、それ以外の要因にも着目することが大切です。親と子どもの歯並びや顎の骨格を比較し、専門家の意見を仰ぎましょう。

予防と早期治療

遺伝的リスクを把握した上で、成長期に適切な予防と治療を行うことが受け口の改善に繋がります。乳歯が生え変わる時期や顎の成長が活発な時期に、矯正治療を受けることで、骨格や歯並びの問題を効果的に改善できます。

早期治療が重要であり、適切な時期を逃さないように、歯科医院と連携して治療計画を立てましょう。また、予防策として、口呼吸や癖の改善に努めることも大切です。

お子様の歯列矯正治療

子どもの歯列矯正治療においては、成長を考慮した適切な方法が重要です。
子どもの場合、早期に治療を開始することで、歯科医師が予防と予測に基づいた矯正治療を行うことができます。

また、乳歯が永久歯に生え替わる時期が重要なポイントであり、この時期に適切な対策を講じることで、歯並びや顎のバランスを改善することができます。
最新の歯列矯正治療には、ワイヤーや装置を使った従来の方法に加え、マウスピースなどの目立たない治療法もあります。

重度の受け口の対処法

重度の受け口は、通常の矯正治療では対処しきれない場合があり、外科的矯正治療が必要となります。
外科的矯正治療は、顎の骨を切り、正しい位置に固定する手術を行い、咬合を改善する方法です。
この手術は専門の医師が行うため、リスクや費用が通常の矯正治療よりも高くなります。
ただし、重度の受け口の場合、放置することで顔のバランスや口腔機能に悪影響が及ぶ可能性があります。そのため、適切な医療を受けることが大切です。

まとめ

遺伝や環境要因による受け口を改善するためには、早期の対応が重要です。
歯列矯正治療や外科的矯正治療を通じて、歯並びや顎のバランスを改善し、健康な口元を手に入れることが可能です。
受け口に悩む子どもたちのために、専門家と相談し、適切な治療法を選択しましょう。

当院では無料の矯正相談も行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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