JOURNAL
正しい歯磨き順序で歯周病対策
皆さまこんにちは、歯科助手の雛田です。
本日は、正しい歯磨きの順番で歯周病リスクを低減させる秘訣をご紹介いたします。
まずは、歯ブラシとフロスの役割を理解し、その後、正しい順番でケアすることで効果が倍増する理由などもお伝えしたいと思います。
歯ブラシとフロスの正しい使用順序
歯ブラシとフロスを使用する際、どちらを先に使うべきか悩まれる方も多いのではないでしょうか。正しい使用順序を知ることで、最大限の効果が得ることができます。歯ブラシは表面の汚れやプラークを除去し、フロスは歯間の汚れを取り除く効果があります。適切な順番で使用することで、虫歯や歯周病の予防に繋がります。
◎【歯磨きの基本】歯ブラシとフロスの役割
歯磨きの基本として、歯ブラシとデンタルフロスの役割がとても重要になってきます。歯ブラシは歯の表面や舌の汚れ、プラークを取り除く効果があります。毎日のブラッシングで口腔の衛生状態を維持することが可能です。一方、デンタルフロスは歯間や歯周ポケットの深い部分にある汚れを取り除くことができます。歯ブラシでは届かない部分をケアすることが重要で、予防ケアに大きな役割を果たします。
理想的な順番
理想的な順番は、まずデンタルフロスを使用して歯間の汚れを除去し、次に歯ブラシで歯を磨く方法です。これにはいくつかの理由があります。フロスで歯間の汚れを取り除くことで、歯ブラシが届きにくい部分のケアが完了し、歯ブラシで歯を磨く際に効果的に働きます。また、フロスで歯間を予め清潔にすることで、歯磨き粉が歯間に浸透しやすくなります。歯間の汚れを取り除いた状態で歯ブラシを使用することで、歯の表面や舌の清掃が効果的です。また、歯磨き粉のフッ素がフロスで歯間を予め清潔にした隙間に浸透し、虫歯予防効果が高まります。歯周病の原因となるプラークの減少も期待でき、口腔ケアが総合的に良くなるのです。
歯周病予防:歯ブラシとフロスで徹底ケア
歯周病の予防には、歯ブラシとフロスを使用し徹底的なケアが必要になります。理由として、歯ブラシだけでは歯と歯の間にあるプラークや歯石を完全に除去できないためです。具体的には、フロスを毎日使用し歯の隙間のプラークを効果的に除去することで、歯周病の発生を防ぐことができます。歯周病予防のためには、歯ブラシとフロスを併用したケアが重要であるべきだと言えます。
・歯ブラシ:歯磨き粉を使用し、歯表面の汚れを落とします。歯ブラシは毎日使用し、短い時間で綿密にブラッシングすることが重要です。
・デンタルフロス:歯と歯の間にあるプラークを取り除くために使用します。頻度としては、毎日が理想です。フロスを歯間に差し込み、緩やかなカーブを描くように前後に動かすことで、効果的に汚れを除去できます。
歯周病リスクを最小限に抑えるポイント
歯周病リスクを最小限に抑えるポイントは、以下の3点になります。
1. 歯磨きの仕方:歯磨きは毎日行い、歯ブラシのかかりやすい角度で磨くことが大切です。また、磨き残しを防ぐために、短時間で綿密にブラッシングを行うことが重要です。
2.デンタルフロスの使用:歯ブラシだけでは届かない歯の間の汚れを除去するために、毎日のフロスが重要になってきます。適切にフロスを使い、歯間のプラークを効果的に取り除くことが大切です。
3. 定期的な歯科受診:歯科医院での定期的な検診やクリーニングは、自宅でのケアだけでは対処できない歯周病リスクを抑えるのに役立ちます。歯科医師のアドバイスをもとに、自分に合ったケアを続けることが重要です。
◎歯ブラシとフロスの選び方と使い方
歯ブラシとフロスの選び方と使い方にはいくつかのポイントがあります。
まず歯ブラシを選ぶ際には、以下の点に注意して選びましょう。
・ 歯ブラシの大きさと形状:自分の口の中に適した大きさと形状の歯ブラシを選ぶことが大切です。小さすぎると効果的なブラッシングができず、大きすぎると痛みを感じることがあります。
・毛の硬さ:歯や歯茎に優しい柔らかめの毛を選ぶことが良いでしょう。硬い毛は歯茎を傷つけることがあります。
次にフロスの選び方ですが、以下の点に注意しましょう。
・素材:フロスにはナイロンやPTFEなどの素材があります。自分に合った素材を見つけることが大切です。
・太さ:フロスには細いものや太いものがありますが、歯と歯の間に適度な抵抗感があるものを選ぶことが望ましいです。
フロス選びは、自分の歯間の状態や好みに合わせて選ぶことが大切です。最も一般的に使用されるタイプはナイロンやPTFE製の糸タイプで、ナイロンは繊維でできているため伸縮性があり、PTFE製は滑りやすい素材になります。ナイロン製のフロスは、ワックスコーティングが施されているものとされていないものがあります。ワックスコーティングが施されたフロスは滑りが良く、歯間に挟まりにくいです。PTFE製のデンタルフロスは、太さが一定で歯間にスムーズに入るため初心者の方にもおすすめです。ただし、糸が細いため歯間の掃除効果に違いが生じることがあります。歯科衛生士さんにアドバイスをもらったり、自分の歯や歯間の状態を確認しながら、適切なフロスを選ぶことが重要です。
歯の健康と全身の健康の関係
お口の健康は全身の健康に大きな影響を与えます。
歯周病は、心臓病や糖尿病といった全身の病気にも関連していることが判明しており、歯磨きがとても重要なのです。歯磨きのポイントとしては、適切な歯ブラシや歯磨き粉の選び方、フロスや歯間ブラシの使用方法、ブラッシングの順番や時間の配分などが挙げられます。また、定期的な歯科医院での検診やクリーニング、フッ素塗布などの予防歯科が欠かせません。これらをしっかりと行い、口腔内環境を整えることで、全身の健康にも繋がるのです。
まとめ:正しい歯磨き習慣で健康な歯を手に入れましょう
世界的に見て日本人の歯の健康が世界平均以下であることから、正しい歯磨き習慣を身につけることが重要です。適切なケア方法や予防歯科を意識し、定期的な歯科医院での検診を受けましょう。歯の健康は全身の健康にも繋がりますので、健康な歯を手に入れることが大切です。生涯なるべく自分の歯を使っていただけるように当院でも定期的なメインテナンスや検診、治療で皆様をサポートさせていただきます。