JOURNAL
セラミック治療とは
皆さまこんにちは。受付の雛田です。
突然ですが、セラミックといえばなにを思い浮かべますか?身近なものでいえば陶器などが思い浮かぶのではないでしょうか。実はセラミックにはさらに奥深いものがあるのです。セラミックは、陶磁器に限定されず、ガラスやセメントなども含む非常に幅広いです。私たちの生活とセラミックには、ふと見回すだけで身近な存在にあります。テレビやパソコンの液晶画面、自動車部品、建物の外壁や屋根、そして歯の被せ物や人工骨の素材まで、実にさまざまな場面で用いられています。それでは、セラミックについて詳しく見ていきましょう。
虫歯治療というと、昔は欠損部分に金属を詰める方法が一般的でした。しかし近年では、虫歯治療のときの詰め物・被せ物として、本物の歯と変わらないくらい綺麗な見た目で歯を作ることができる「セラミック」を選ぶ方が増えています。また、見た目の美しさの向上を求め、虫歯治療のみならずホワイトニングや矯正として審美治療を利用する方も少なくありません。一口にセラミックと言っても、様々な種類があり、それぞれ特徴と適した用途が異なります。そこで今回は、歯科治療としてのセラミックについて詳しく説明していきます。
セラミック治療
セラミック治療とは、欠けた歯や亀裂のある歯などの詰め物・被せ物に「美しく・丈夫で・歯との親和性の高い」セラミックという素材を使用した歯科治療のことです。 セラミックには透明感があり、歯の色を調節しやすいという特徴があります。一見、自分の歯と見分けがつかないとほどのものあります。そのため、前歯など、口を開けたときに目立つ部分の治療にはセラミック治療をおすすめされることが多いでしょう。同様の歯科治療に使用される素材として、たとえば、コンポジットレジン(保険診療で使用される素材)を使用した場合、吸水性を持つ性質により着色や変色をしやすく、時間が経つにつれて劣化していきます。これに対しセラミックは非常に劣化しにくい素材です。着色が起こりにくいため、将来的に再治療のリスクが大幅に抑えられ、歯の寿命も保険診療と比較すると長くなる結果になります。
当院でも過去に銀歯を被せたところを白くしたい、やりかえたいと希望の患者様が多くいらっしゃいます。では、どうして白い詰め物(セラミック)にしたいという方が増えたのでしょうか?
銀歯をセラミックにする人が増えている理由
◎金属アレルギーのリスクが高まる
銀歯は主に「金銀パラジウム合金」で製作されます。金・銀・パラジウム・銅・インジウムなど、さまざまな金属を組み合わせた材料で、強度は極めて高いです。けれども、材料としての安定性はそれほど高くはなく、唾液や熱刺激によって金属イオンが溶け出すことがあります。イオン化した金属が組織内に取り込まれ、タンパク質と結合するとアレルゲンとなります。その結果、金属アレルギーを引き起こすのです。溶け出した金属が歯茎に沈着すると、メタルタトゥーが生じます。
◎銀歯は劣化が起こりやすい
銀歯は、経年的な劣化が避けられない人工歯です。金属アレルギーやメタルタトゥーも、銀歯の劣化によって生じる症状の一種です。銀歯の表面に傷がつくと汚れが付着しやすくなり、虫歯・歯周病のリスクが上昇します。歯質との接着を担っているセメントが劣化すると、銀歯との隙間に細菌が入り込んで、虫歯を再発させます。
それに比べてセラミックの良い点をご紹介いたします。
◎金属アレルギーのリスクがなくなる
セラミックのみを使用した治療なら、金属アレルギーのリスクがゼロとなります。同時に、歯茎が黒ずむメタルタトゥーのリスクもなくなります。
◎自分の歯との適合性が高い
人工歯の形を精密に作ることができるだけでなく、特別な接着剤によって歯としっかり結合します。歯質との適合性が高く、虫歯の再発リスクも銀歯に比べてとても低くなります。
今回はセラミック治療とセラミックと銀歯の違いについてご紹介いたしました。
詰め物の相談がしたい、銀歯をセラミックに変えたいなどお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひ当院にいらしてください。お待ちしております。