2024.09.28 診療コラム

歯が染みる原因とは?

 

皆様、こんにちは!歯科助手の伊東です。
皆様は「歯の健康」にどれくらい気を配っていますか?「ちゃんと磨いてるよ」という声が多いと思いますが実は、それだけでは足りない可能性もあるんです。
冷たい水をひと口飲んだだけで「しみる」なんて症状があると、毎日の生活がちょっと変わるんです。これ、まぎれもない「象牙質知覚過敏症」の仕業です。 象牙質知覚過敏症とは一体何でしょうか?「知覚過敏」と呼ばれることも多いこの症状、簡単に言えば歯の内部、特に象牙質という部分が過敏になっている状態。歯もちょっとした刺激で「キーン」と痛むのです。
原因は色々あるけれど、共通して言えることは、歯の健康に無頓着でいるとこの症状が一気に襲いかかるということ。 つまり、歯磨きだけでなく、食生活や生活習慣にも気を使うことが大事。歯の健康は一生の財産。放置することはできないのです。象牙質知覚過敏症は、他人事ではなく自分の歯が訴えているSOSかもしれません。さあ、次はそのメカニズムについて探ってみましょう。

象牙質知覚過敏症のメカニズム

歯がしみる原因について「象牙質知覚過敏症」を理解するためには、まず歯の構造を知ることが重要です!
歯がどうやって反応するのか、そのからくりを覗いてみましょう。 歯は、歯冠と歯根部という二つの主な部分に分かれています。歯冠は、笑えば見える部分で、歯根部は歯肉の下に隠れています。歯冠の表面はエナメル質という頑丈な層で覆われており、その下には象牙質があります。この象牙質は細かい管(象牙細管)が集まった組織で、中には組織液が充満しているんです。まるで小さなストローが集まっているようなイメージですね。 さて、象牙質が問題になるのは、エナメル質が摩耗や損傷で薄くなるとき。そうなると、象牙細管が外部刺激にさらされちゃうんです。象牙細管の中の組織液が冷たいものや酸っぱいものに反応して動きます。この動きが神経に「ピンポン」と刺激を送り、あなたは「あ、痛っ!」となるんです。 さらに悪いことに、直感的に思いつく対処法の「もっと強く磨いちゃえ!」は逆効果です。過度なブラッシングはエナメル質をさらに削り、象牙質をもっとさらけ出します。豪快に磨くことは、まるで消火器で火を消そうとして自分を燃やすようなものですよ! 要するに、象牙質知覚過敏症は歯の構造に根ざしたデリケートな問題です。自分を過信せず、歯の場合もプロにお任せするのがベストです。

象牙質知覚過敏症の原因

過度な歯磨き、力強くゴシゴシ磨けば、歯がピカピカに綺麗になる…と信じていませんか?残念ながら、過度な歯磨きはエナメル質に大ダメージ!
エナメル質は歯の鎧ですが、この鎧が摩耗すると象牙質が露出し、知覚過敏という悪夢が始まります。 酸味好きの方はいらっしゃいますか?
レモン水でリフレッシュ、酸っぱいお菓子で気分転換、その行動は知らない間に酸がエナメル質を溶かしています。酸性食品はエナメル質にとってまるで天敵。エナメル質を溶かすと、またしても象牙質が露出し、この知覚過敏という敵が襲ってくるのです・・・。
そして、夜中の歯ぎしり。ストレス解消のつもりかもしれませんが、歯には大問題。歯ぎしりは、歯に過度な圧力をかけ、エナメル質を削り取る悪夢の製造機。結果、象牙質がまたまた現れて、知覚過敏の始まりです。 どれほど立派な歯磨き技術を持っていても、酸性食品を好むとしても、歯ぎしりのチャンピオンとしても、その行動にはリスクが潜んでいます。象牙質知覚過敏症の原因は多岐にわたり、あなたの毎日の生活習慣が一役買っていることを思い出してくださいね。いやだ、また知覚過敏だなんて思わないために、少しだけケアを見直してみましょう!

予防法とセルフケア

歯がしみる問題を解決する方法は意外とシンプルです。まず、優しいブラッシング法を身につけましょう。いや、普通にゴシゴシやって歯を磨くのって気持ちいいですけど、それ、逆効果かもしれません。
やさしくブラッシングすることが大切です。これでエナメル質を守りつつ、歯ぐきも傷つかないようにしましょう。 次に、適切な歯磨剤の選び方について。テレビCMに惑わされず、自分に合ったものを選ぶことが大事です。
知覚過敏予防用の歯磨剤を試してみては?無香料でちょっと物足りないかもしれないけど、歯には優しいかもしれません。 そして、食生活の工夫。酸っぱい物が好きでも、ライムをかじるのはやめましょう。
酸性食品はエナメル質を溶かす原因になりがちです。代わりに、カルシウムが豊富な食べ物を取り入れたり、食後に水で口をすすぐだけでも違います。 知覚過敏と共存するためには、日々の小さな工夫が大事です。次回は治療法選びの話に進みますが、まずはセルフケアから始めてみましょう。

治療法の選択肢

軽度の知覚過敏への対策には、まずはデリケートなブラッシングが必要です。知覚過敏防止用の歯磨き粉を試し、定期的に使用することが推奨されます。口臭や笑顔が気になる方も、これで一石二鳥!
ただし、過剰に磨き過ぎないよう注意が必要です。歯のエナメル質を削ることになり、かえって知覚過敏が悪化します。 さて、中程度の知覚過敏になると、事態は少々厄介です。知覚過敏防止用の歯磨き粉だけでは効果が見られない場合、歯の根っこのしみる部分に知覚過敏抑制剤の塗り薬を使います。コーティングによって一層膜を張り、刺激を封じる作戦です。使い方は簡単、ですが歯医者さん力が必要です。 重度の知覚過敏になると、もう手がつけられないとお思いの方もいらっしゃるかも思いますがそうでもありません。
ただ、露出した部分が大きいため、歯と同じ色をしたセメントやプラスチックを埋めて外部からの刺激を遮断する治療が必要です。それでも改善しない場合は、最終手段として神経を抜くことを選択することに。痛みを和らげるために、この一歩は覚悟の一歩ですが、未来の快適な生活のためには避けられません。 知覚過敏で悩んでいる人には、この3段階の治療法が救世主となり得ます。そして覚えておいてください、歯科医院は、常に皆様の歯と予防に全力を尽くしています!

まとめ

さて、歯が染みる問題について、今日は歯医者さんに直行する決意を固めるのにピッタリな内容をお届けします。痛むのを放置すれば、症状は悪化するばかり。早期治療で痛みを軽減し、虫歯に進行するリスクも減らせます。 「あら、歯がちょっとシミるけど大丈夫かな?」なんて思っていると、大きな問題に発展しかねません。そんな時こそ、プロの助けを借りるべきです。歯医者は痛みを和らげ、最適な治療法を提供してくれる頼もしいパートナーです。早めに相談しましょう!

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