2025.04.16 診療コラム

海外と日本の歯科医院事情

皆様、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
今回は日本と海外の歯科治療のについてご紹介していければと思います!

他の国の歯医者さんってどんな感じだろう?
治療とかのやり方はどうなのかな?
治療費高いって聞くなど様々な考えがあると思います。
そこに今回フォーカスを当てていきます!


海外と日本の歯医者の違い—グローバル視点で見る歯科医療

「歯医者はどこも同じ」と思っていませんか?
実は日本と海外の歯科医療には大きな違いがあります。
診療スタイル・予防意識・治療費の考え方など、多くの面で異なる文化が根付いているのです。特に矯正治療を考えている方にとって、この違いを知ることは非常に重要です。なので今回は、日本と海外の歯科医院の違いを詳しく見ていきましょう。

1. 予防歯科の意識の違い

海外、特に欧米では「歯医者は治療ではなく予防のために通う場所」という考えが一般的です。幼少期から定期的に歯科検診を受け、クリーニングを欠かさない習慣が根付いています。むし歯や歯周病を未然に防ぐことが最優先されるのです。

一方、日本では「歯が痛くなったら歯医者に行く」という意識が根強く、予防よりも治療が中心となる傾向があります。定期検診の受診率は欧米に比べて低く、まだまだ改善の余地があるのが現状です。

🦷 海外:定期メンテナンスが常識

  • 半年に1回の歯科検診+クリーニングが標準
  • フッ素塗布やシーラント処置が普及
  • 自己管理の意識が高い

🦷 日本:「痛くなったら歯医者」思考が根強い

  • 予防より治療を重視
  • クリーニングの重要性が浸透しきれていない
  • 保険制度に頼りがち

2. 保険制度と治療費の違い

日本の歯科治療は国民皆保険制度によって支えられており、基本的な治療は比較的安価で受けられます。
しかし、保険が適用される範囲には限りがあり、最新の矯正治療は自由診療となることがほとんどです。

海外では、特にアメリカのように医療費が高額な国では、歯科治療も基本的に自由診療です。保険があってもカバー範囲が限られ、むし歯1本の治療でも数万円〜数十万円かかることがあります。そのため、予防意識が高く、歯の健康を維持するための努力が欠かせません。

💰 海外:高額な治療費が一般的

  • 保険適用外が多く、自由診療が基本
  • むし歯治療でも数万円かかることも
  • 予防意識が高まる要因にもなっている

💰 日本:保険適用で安価な治療が可能

  • 基本的な治療は保険適用で低コスト
  • 矯正治療は自由診療が多い
  • 保険診療の範囲で済ませる人が多い

3. 矯正治療の考え方の違い

海外、特にアメリカでは「歯並び=第一印象」と考えられており、子どものうちから矯正を受けるのが一般的です。歯並びが悪いと「自己管理ができていない」と見なされることもあります。

日本では、矯正は美容的な要素が強く、「見た目を気にする人がするもの」という認識がまだ根強いです。しかし、噛み合わせや健康のためにも矯正治療は重要であり、近年ではマウスピース矯正など目立ちにくい方法も普及してきています。

✨ 海外:矯正は当たり前

  • 子どものうちに矯正をするのが一般的
  • 成人矯正も浸透している
  • 矯正しないと「不潔」「自己管理不足」と見られることも

✨ 日本:矯正のハードルが高い

  • 費用や見た目の問題で敬遠されることも
  • まだ「特別な治療」という認識がある
  • マウスピース矯正の普及で変化しつつある

まとめ:海外と日本、それぞれの良いところを取り入れよう

日本と海外の歯科医療にはそれぞれのメリットと課題があります。日本は保険制度のおかげで安価に治療を受けられますが、予防意識や最新治療の普及率はまだ発展途上。一方、海外では費用が高額ですが、予防歯科の意識が高く、最新技術が積極的に導入されています。

理想的なのは、「海外の予防意識×日本の保険制度のバランス」を取ること。定期検診を習慣化しつつ、必要に応じて最新の治療を選択できる環境がベストです。

定期検診は予防、早期発見に繋がります。
何かご不明点がございましたらお気軽にご相談ください。

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