JOURNAL
歯磨きをしないとどうなるのか

こんにちは。歯科衛生士の本間です!
本日は歯磨きをしないとどうなるのかについてのお話です。
みなさん一度は思ったことがあるのでは?
歯磨きをせずに寝てしまことあるのでは?
そんな方に知ってほしい情報をお伝えしていきます。
ぜひ、参考にしてください。
歯磨きをしないと、何が起きるのか?
私たちは毎日、当たり前のように「歯を磨く」習慣を持っています。
でもふとした瞬間、「1日くらい、いいかな」と、手を抜きたくなる日もあるかもしれません。
では、もし歯磨きをしなかったら?
そのとき、口の中では何が起きているのでしょうか。
見えない「細菌の都市」が一晩でできあがる
歯を磨かない夜、あなたの口の中では、目に見えない『バイオフィルム(細菌の膜)』が静かに広がりはじめます。
これはまるで、無人の土地に細菌が街を作り上げるようなもの。
その都市は、24時間以内に歯の表面に定着し、48時間で「歯石」という硬い要塞へと変化します。
一度ここまで進行すると、歯ブラシでは取り除けず、プロのクリーニングが必要になります。
虫歯は「静かに進む病気」
歯垢の中には、糖分を分解して酸を生み出す細菌が潜んでいます。
この酸が歯の表面を少しずつ溶かしていき、虫歯の第一歩が始まります。
虫歯は痛くなってから気づくものと思われがちですが、本当は痛みが出る前からじわじわと深く進行しています。
気づいたときには、削るしかない。そんなケースも少なくありません。
口臭の“正体”も、実は…
歯を磨かずに寝た翌朝、「あれ…?」と感じたことはありませんか?
あのイヤなニオイの正体は、口の中で増殖した『嫌気性菌(空気を嫌う菌)』たちの代謝物。
歯磨きを怠ると、舌や歯ぐきのすき間にこうした菌がたまり、慢性的な口臭の原因になってしまうことも。
歯ぐきは傷ついている
磨き残された歯垢は、やがて歯と歯ぐきの間に入り込み、歯肉炎や歯周病を引き起こします。
・歯ブラシのたびに出血する
・歯ぐきが赤く腫れている
・朝起きたとき、違和感がある
こうしたサインがある場合、すでに炎症が始まっている可能性があります。
そして歯周病は、『沈黙の病気』と呼ばれるほど、自覚症状が出にくい。気づいた時には、歯を支える骨が溶けはじめていることも。
全身にも影響を与える「お口の健康」
- 歯周病菌は、血流を通じて全身に影響を与えることが知られています。
心筋梗塞、糖尿病、認知症、さらには早産との関連まで。
歯を磨かないという“小さな選択”が、身体の深部にまで波及する可能性があるのです。
では、どうすればいい?
完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、「毎日きちんとケアを続ける」こと。
・1日2回、3分以上の丁寧なブラッシング
・歯間ブラシやフロスを習慣にする
・定期的な歯科検診とクリーニング
このシンプルな習慣が、10年後、20年後の自分の歯を守ってくれます。
最後に:歯は、あなたの人生を映す
歯は、ただ「食べるための道具」ではありません。
あなたの表情をつくり、自信を支え、健康をつなぐパートナーです。
「ちょっとだけ面倒」を積み重ねた先に、輝く笑顔と健やかな未来があります。
THE DENTALでは、あなたのライフスタイルに合った最適なケアを一緒に考え、提案します。
あなたの“これから”のために、今日の歯磨きから変えてみませんか?
ぜひ、お気軽にご相談ください!