JOURNAL
0歳からのケアで未来を守る

その小さな1本から、はじまる未来。
こんにちは。歯科衛生士の八田です。
お子さまの“はじめての歯”を見つけたとき、どんな気持ちになりましたか?
「ついに来たか…!」と嬉しくなったり、
「まだ何をすればいいのか全然わからない」と不安になったり、
きっといろんな感情が入り混じる瞬間ですよね。
その1本は、ただの「乳歯」ではありません。
これから生えてくる歯たちのリーダーであり、
一生を通して使う永久歯たちの、土台をつくる存在です。
THE DENTALでは、赤ちゃんの歯が見えたその日から、
すでに“予防”は始まっていると考えています。
STEP 1:ガーゼでふれる、ケアのはじまり
生後5〜10ヶ月ごろ。下の前歯がちょこんと顔を出したら、それが“歯のケアはじめどき”。
最初に使うのは、歯ブラシではなくガーゼ。
ぬるま湯でしぼったやわらかいガーゼを指にくるくると巻き、
食後や授乳後に、歯や歯ぐきをやさしくぬぐってあげましょう。
この時期に大事なのは、“汚れを完璧に落とすこと”よりも、
お口を触られることに慣れてもらうこと。
実は、ここが未来の歯みがき習慣のスタートラインなんです。
実践のコツ:
- 赤ちゃんがリラックスしているお風呂上がりなどがおすすめ
- 歯だけでなく、歯ぐきや舌にも軽くふれると“触覚”にも慣れる
- 「気持ちいいね」「ピカピカになったね」など、前向きな声かけを添えて
STEP 2:歯ブラシを“遊び道具”にしてみる
2本以上の歯が見えてきたら、ベビーブラシの出番です。
といっても、いきなり「しっかり磨く」必要はありません。
まずは、赤ちゃんが自分で持って遊べるようにしましょう。
好きな色やキャラクター、持ちやすい形の歯ブラシを選んであげると、
興味をもって“口に入れる”練習になります。
赤ちゃんは、“見る・触る・口に入れる”ことで世界を学びます。
それなら、歯ブラシもその学びの中に取り入れてしまえばいいのです。
実践のコツ:
- 安全ストッパー付きのベビーブラシを選ぶと安心
- はじめは磨かなくてもOK、「噛む」「なめる」でOK
- お風呂や遊びタイムに自然に渡して、習慣にするのが◎
STEP 3:仕上げ磨きは、信頼の時間にする
赤ちゃんが歯ブラシに慣れてきたら、いよいよ仕上げ磨きをスタート。
でもここでも、“しっかり”より“心地よさ”を大切にしてあげてください。
おすすめの姿勢は、「ひざ上スタイル」。
赤ちゃんの頭を膝の上に乗せ、顔が見える状態で磨いてあげると、
安心感があり、仕上げ磨きの時間が特別なコミュニケーションになります。
声かけの工夫:
- 「ピカピカにしようね」「上手にできたね」とポジティブワードを
- 磨いている間は“実況中継”のように声をかけると、赤ちゃんも安心
- 終わったらハイタッチやギュッと抱きしめて“楽しい記憶”に変える
この時期に「歯磨き=嫌なこと」と感じてしまうと、
2歳以降の“イヤイヤ期”で本格的に磨かせてもらえなくなることも。
毎日の仕上げ磨きが、赤ちゃんにとっての“安心ルーティン”になるように、
親子のペースで、丁寧に育てていきましょう。
STEP 4:親子で始める、予防の習慣
赤ちゃんの口腔ケアに取り組むなら、パパやママのお口のケアも一緒に。
虫歯菌の多くは、実は大人から赤ちゃんへと“うつる”もの。
スプーンの共有やキスなど、日常の中にリスクはたくさんあります。
だからこそ、THE DENTALでは親子で通える予防ケアを大切にしています。
大人の定期メンテナンスと、赤ちゃんの“お口育て”。
どちらも同じくらい価値のある「未来の投資」なのです。
私たちが大切にしていること
THE DENTALでは、0歳からの口腔育成を“デザイン”しています。
それは、ただ歯をきれいにするのではなく、
「一生、自分の歯で食べられる未来」を一緒に作っていくということ。
赤ちゃんが初めて歯ブラシを握る日も、
初めて歯科医院のドアを開ける日も、
そのすべてが“歯の人生”の第一歩。
小さな歯に、大きな未来が詰まっている。
そう信じて、今日も私たちは予防の力を届けています。
その1本を、ただの“乳歯”で終わらせないために。
親子で始める0歳からのケア、THE DENTALがお手伝いします。