JOURNAL
親知らず抜いた方がいいの?

皆様、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
今回は親知らずについてご紹介いたします。
私も以前抜歯経験があります。
横に生えている下2本と上1本。
右側は痛みや腫れもネットで調べたほど発症するわけではなく
その日の夜もいつもと変わらない食事を食べていました。
ですが左を抜いた時は結構痛く、腫れも出て1週間近くヨーグルト生活だったのを覚えています。
痛みで口を開ける行為が嫌で、咀嚼をするのも辛くお腹が空いても食べたくない日々がありました。
人によって痛みや腫れはそれぞれですがまたその中でも左右、口腔内の状況(生えている向き等による)本当に症状の出方は人様々です。
皆様は最近奥歯がうずいたり、食べ物が詰まりやすくなったりして、「もしかして親知らず…?」と思ったことはありませんか?
実はこの「親知らず」、ただの厄介者ではないのです。
放っておくとトラブルの原因になることも少なくありません。
今回は、親知らずが生えてきたときに何を考えるべきか、抜歯の判断やベストなタイミング、放置するリスクまで、わかりやすく解説していきます。
親知らずとは?
親知らずは、正式には第三大臼歯(サードモラール)と呼ばれ、永久歯の中で最後に生えてくる歯です。
だいたい17歳〜30歳くらいに生え始めることが多く、上顎と下顎にそれぞれ1本ずつ、計4本の親知らずが生えます。人により1本だったり2本、私みたいに3本の人もいます。
この名前の由来は、親がその歯が生えてくるタイミングを知らないことに由来しているとも言われています。なぜなら、親知らずが生える頃にはすでに成人しているため、親は気づかないことが多いからです。
親知らずは必要ない?それとも役立つ歯?
近年では、親知らずが「進化の過程で使わなくなった歯」と考えられがちですが、実は親知らずにも役割があった時代がありました。
昔の人々は、食べ物を噛み砕く力が強かったため、硬いものを噛むために多くの歯が必要でした。しかし、現代では食事の内容が変わり、親知らずの必要性は少なくなってきています。
それでも、親知らずがあることによって、顎の成長を支える役割や、まれに歯列矯正の一部として役立つこともあります。
親知らずを抜くべきタイミングとは?
親知らずが必ずしも抜歯を必要とするわけではありませんが、以下のようなケースでは抜歯をおすすめすることが多いです。
1. 生え方が不正(横向き、斜め)である
親知らずがまっすぐに生えているのは比較的まれです。斜めに生えたり、横向きに生えたりすると、隣の歯を圧迫したり、かみ合わせに問題を引き起こしたりします。これにより、歯列が乱れる原因にもなります。
2. 歯ぐきの中で埋まっている(埋伏歯)
親知らずが完全に歯ぐきの中に埋まってしまっている場合、細菌が溜まりやすく、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。歯ぐきが炎症を起こし、痛みや腫れを引き起こすこともあります。
3. 虫歯や歯周病のリスクが高い
親知らずは磨きにくいため、汚れやバクテリアがたまりやすい場所です。そのため、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯ブラシが届きにくい後ろの歯なので、悪化してから気づくことが多く、早期に抜歯を検討することが大切です。
4. 痛みや腫れが続く
親知らずが生えてきて痛みや腫れが続く場合、智歯周囲炎という状態である可能性があります。親知らずが部分的に生えてきた際、歯ぐきがかぶさった部分が炎症を起こしやすく、これが繰り返し起こる場合、親知らずの抜歯が勧められます。
親知らずの抜歯、痛みはどうなの?
親知らずを抜くことに対して「痛い」「怖い」と感じる方が多いのは理解できますが、現代の歯科医療では、抜歯中はほとんどの場合、痛みを伴いません。
治療の際には局所麻酔を行い、手術中は痛みを感じません。
特に、埋伏歯(歯ぐきに埋まっている親知らず)の場合でも、事前のCT診断を使って、正確に親知らずの位置や周囲の神経との関係を把握することで、よりスムーズに抜歯を行うことができます。
親知らずを抜かずに済む場合
すべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。親知らずが正しく生え、問題がない場合は、抜かずにそのままにしておいても大丈夫です。
以下のようなケースでは、抜かずに経過観察をすることも可能です。
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親知らずがまっすぐ生えており、隣の歯とのスペースが十分にある
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清掃がしっかりできていて、虫歯や歯周病のリスクが低い
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かみ合わせに問題がなく、日常生活に支障がない
これらの条件が整っている場合、親知らずを抜かなくても特に問題はありません。ただし、定期的に歯科検診を受け、異常がないか確認することが大切です。
親知らずの放置によるリスク
親知らずを放置すると、最初はちょっとした違和感で済んでいた問題が次第に大きなトラブルに発展することがあります。
放置することで生じるリスクには以下のようなものがあります。
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虫歯や歯周病の進行:親知らずは磨きにくい場所に位置しているため、汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病が悪化することがあります。
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歯並びの乱れ:横向きに生えた親知らずは、隣の歯に圧力をかけ、歯並びが乱れる原因になります。
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炎症や痛みの頻発:親知らず周辺の歯ぐきが炎症を起こし、膿が出たり、腫れたりすることがあります。
これらの問題は放置すると、後々治療が難しくなることが多いため、早めに対応することが大切です。
THE DENTALでの親知らず治療
THE DENTALでは、精密な診断と最新の治療技術を用いた親知らずの治療を行っています。
当院では、CT撮影により親知らずの正確な位置や、周囲の神経や血管との関係を把握し、最適な治療法をご提案しています。
まとめ:早期対応でトラブルを未然に防ごう
親知らずの扱い方には個人差があります。
「抜くべきか抜かないべきか」の判断は、あくまで親知らずの状態やあなたの生活に与える影響を考慮して行うべきです。
しかし、最も重要なのは、「気になる違和感や痛みがあった時に、早期に相談すること」です。
早期に適切な診断を受けることで、後々の大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
何かご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせいただき、最適な治療方針をご相談ください。あなたにとってベストな選択を一緒に考えましょう!