JOURNAL
「園で歯磨きしてないけど、大丈夫?」

集団生活とむし歯予防に、今できること。
こんにちは。歯科衛生士の八田です。
保育園や幼稚園に通い始めたお子さまを見て、ふと不安になること。
それが、「園では歯みがきをしていないみたい…これって大丈夫?」という声。
かつては当たり前だった“集団での食後の歯みがき”。
今では感染症対策や安全面への配慮から、実施を控える園も増えてきました。
けれど、「磨かない=むし歯になる」というわけではありません。
むしろ今は、“園と家庭、それぞれの役割”を見つめ直すチャンスかもしれません。
「しない」ことは“怠け”ではなく“配慮”
園での歯みがきが行われていないと聞くと、つい「うちの子、大丈夫かな…」と心配になるものです。
でも、それは決して“怠け”ではありません。
・飛沫による感染リスク
・子ども同士の誤飲や転倒のリスク
・衛生的な歯ブラシ管理の難しさ
こうした背景から、あえて“しない”選択をしている園もあります。
これは、子どもたちの健康と安全を最優先に考えた上での、慎重な判断なのです。
だからこそ、ご家庭でのケアがいっそう大切になります。
「園で磨かなくても大丈夫?」に、答えるなら。
私たちTHE DENTALの答えはこうです。
大丈夫。
ただし、“毎日のホームケア”と“定期的なプロのケア”が、きちんとできていれば。
むし歯は、「磨かなかったから必ずできる」という単純な話ではありません。
ポイントは、むし歯菌が“働ける時間”を、どれだけ減らせるか。
たとえば…
- 食後の口の中がずっとネバネバしている
- ジュースやおやつがダラダラと続く
- 夜の歯みがきが雑になっている
こういった習慣が積み重なることで、むし歯のリスクはじわじわ高まります。
つまり、園での1回の歯みがきがないからといって、すぐにむし歯になるわけではありません。
鍵は“夜”にある
実は、むし歯予防でもっとも大切なのは、夜の仕上げ磨きです。
寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌にとっては“絶好の時間帯”。
だからこそ、眠る前にお口の中をクリアにしておくことが、
子どもの歯を守るうえで、もっとも大きな予防につながります。
「1日1回、しっかり磨く」
それだけでも、むし歯リスクは大きく変わってきます。
夜の仕上げ磨きは、親子のスキンシップの時間にもなります。
「今日も元気に過ごせたね」「ピカピカになったね」そんな声かけを添えながら、
歯みがきを“気持ちのいい習慣”にしていけると理想的ですね。
“見えない汚れ”に気づく場所
家庭での歯みがきは、子どもの健康を支える最初のステップ。
でも、すべての汚れが落ちているかというと、実は見逃されている場所も多いんです。
歯と歯の間、奥歯の噛み合わせの溝、永久歯の生えかけの部分。
「毎日磨いているのに、なぜか同じところにむし歯ができてしまう」
そんな経験のある方も少なくないはず。
だからこそ、定期的なクリーニングが“仕上げ”として、とても重要になります。
歯科医院で行うプロフェッショナルクリーニングでは、
家庭のケアでは落としきれない“バイオフィルム(細菌の膜)”を丁寧に取り除きます。
痛みのない優しいケアで、子どもたちの小さなお口をしっかり守る。
それが、THE DENTALが大切にしている“未来を見据えた予防”です。
予防は、「安心を育てること」
THE DENTALでは、“予防=やさしい時間”だと考えています。
歯を削る前に、守る。
そのために、毎日の家庭ケアを応援し、
気づかない汚れや変化を、プロの目でそっと見守る。
それが私たちの役目です。
「園で歯みがきをしていないから不安」
その気持ちはとても自然なもの。
でも、不安をゼロに変える方法は、ちゃんとあります。
むし歯の原因を知ること。
家でできるケアを丁寧に続けること。
そして、定期的に歯科でお口の中をチェックすること。
そのすべてが、お子さまの未来の笑顔につながっていきます。
小さなケアが、大きな自信に変わる。
園での歯みがきがないことは、マイナスではありません。
それは、「家族が、子どものお口を守る主役になるチャンス」です。
私たちTHE DENTALは、そんな“家族の予防”を全力でサポートします。
心配しすぎなくて大丈夫。
今できることを、ひとつずつ。
その積み重ねが、子どもたちの自信と健康を育んでいきます。