JOURNAL
歯って、何回治療できるの?

知っておきたい、“歯の寿命”の話。
こんにちは、歯科衛生士の八田です。
ふと鏡の前で、歯を眺めてみる。
白く輝いているようでも、実は小さな詰め物がいくつもあったり、奥歯は何度も治療を重ねていたり。
「この歯、あと何回、治療できるんだろう?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
治療すれば元通り。
そんなふうに思われがちですが、実は“治療するたびに歯の寿命は短くなる”という現実があります。
今回は、THE DENTALが考える“歯を美しく、永く守るための視点”をお話しします。
治療は“回復”ではなく、“補う”こと
歯は、一度失ったら元には戻りません。
たとえ精密な詰め物や被せ物を装着しても、それは天然の歯の代替でしかないのです。
むし歯を削って詰める。
詰め物が取れて、次は被せ物に。
中で再発し、神経を取る。
そして最後には、歯そのものを失う…。
この流れを、私たちは“治療の連鎖”と呼んでいます。
だからこそ、私たちは「削らない、抜かない」を前提に診療を組み立てています。
必要最小限の介入で、最大限の未来を引き出すために。
その歯、あと何回“もつ”のか
実は、明確に「何回まで治療できる」という回数が決まっているわけではありません。
ただ、1本の歯に許された“修復可能な余地”には限りがあります。
私たちが治療時に観察しているのは、
- 歯の構造がどれくらい残っているか
- 神経が生きているか
- 土台となる骨の状態はどうか
- 噛み合わせの力は過剰になっていないか
それらをひとつずつ見極めながら、今、この歯に“できる最善”を見つけていきます。
再治療をくり返さないために
THE DENTALでは、精密な初期診査と、再発させない予測型の治療設計にこだわっています。
たとえば、小さなむし歯も見逃さないよう、デジタル技術や拡大鏡などを活用しながら、処置の一つひとつを丁寧に。
さらに、治療後のメンテナンスまで含めて“1本の歯のストーリー”をデザインすることで、長期的な安定と美しさを実現します。
“歯の寿命”をのばすためにできること
歯の健康を保つ鍵は、日常とプロのケアの掛け合わせにあります。
1. 小さなサインに気づくこと
「ちょっとしみる」「なんとなく引っかかる」
そんな微細な変化は、歯からのSOSかもしれません。放置せず、早めのチェックを。
2. 定期メンテナンスでリセットする
プロフェッショナルケアでは、目に見えない汚れの蓄積や、磨き残しによるトラブルの“種”を早期に取り除きます。
これは、治療を減らし、“守る”歯科医療の基本。
3. 正しい知識を持つ
歯に負担のかかる習慣(噛みしめ・歯ぎしり・強すぎるブラッシングなど)に気づくことも、歯を守る第一歩です。
その歯の未来も、美しくあるように
私たちは、ただ痛みをとるだけの治療ではなく、
“歯の未来に責任を持つ診療”を大切にしています。
今ある1本の歯。
それは、あなたの生活の質を支え、美しさを形づくる大切な存在です。
だからこそ、削らない。抜かない。
そして、未来までその歯が“美しく、機能する状態で”残せるように。
THE DENTALは、あなたとともに、“歯を守る選択”を積み重ねていきます。
未来のために、“今”のケアを。
「まだ痛くないから」「忙しくて時間がないから」
そんな理由で後回しにしてきたことが、数年後の自分の歯の寿命を左右するかもしれません。
今、できることから少しずつ。
その選択が、あなたの歯の未来を変えていきます。
大切な歯を、もっと大切にできる場所へ。
私たちTHE DENTALが、そのお手伝いをします。