JOURNAL
GW中に歯が痛くなったら?

こんにちは、歯科衛生士の八田です。
新緑がまぶしく、街もこころも軽やかになる季節。ゴールデンウィーク、みなさんどんな予定を立てていますか?
旅に、食に、ちょっとしたご褒美に。
そんなリズムが整い始めた頃、不意に訪れる“あの違和感”「なんだか歯が痛いかも…?」
連休中は歯科医院もお休みのところが多く、「どうしよう」と戸惑う方も少なくありません。
今日はそんな時のために、“慌てず、賢く対処するためのヒント”をお届けします。
1. その痛み、“どのタイプ”?
まずは落ち着いて。
痛みの質やタイミングによって、対処の仕方は変わります。
冷たいものや甘いものでキーンと痛む
これは知覚過敏や初期のむし歯のサインかもしれません。連休中は刺激を避けて過ごし、落ち着いたらチェックを。
急がなくて大丈夫、でも放置はしないように。
じわじわ、ズキズキ。何もしなくても痛い
神経に炎症がある可能性があります。痛み止めで落ち着くこともありますが、悪化しやすいため要注意。早めに診てもらえる医院を探すのがベターです。
噛むと痛い・歯ぐきが腫れている
根の奥や歯ぐきの感染の可能性があります。とくに腫れや熱をともなう場合は、放置しないでください。
早めに医療機関へ相談を。
2. 応急処置で“悪化を防ぐ”
完治はできなくても、「今以上に悪くしない」ことは可能です。
やさしく歯を清潔に
痛いと手が遠のくかもしれませんが、汚れをそのままにすると炎症がひどくなることも。やわらかめの歯ブラシで、刺激しないように磨きましょう。
冷やすのは「外側から、ほどほどに」
腫れがある場合は、タオル越しに保冷剤を頬に当てるのが◎。
ただし、冷やしすぎや直接の氷は逆効果になることもあります。ほどよく、やさしく。
市販の鎮痛薬を正しく使う
急な痛みには、ロキソニンなどの痛み止めでコントロールを。
「今だけ乗り切る」ために。飲み続けるのはNGです。
触らない、噛まない
気になるからといって、舌で触る・爪で押す・固いものを噛むなどの刺激は避けて。
静かにしておくことが、治癒を助けます。
3. 「これは我慢しないで」のサイン
下記のような症状がある場合は、休日診療や救急対応の歯科を探して受診を検討してください。
- 顔の腫れや熱がある
- 我慢できない強い痛みが続く
- 歯ぐきから膿が出る
- 飲み込むのがつらい、口が開けにくい
【地域名+歯科+休日診療】で検索すると、連休中に対応している医療機関が見つかる場合があります。
また、自治体の休日診療情報や、歯科医師会のサイトも参考になります。
4. “連休明けラッシュ”を避けるために
実は、連休明けに歯科医院へ駆け込む患者さんは少なくありません。
「なんとなく違和感があったけど、様子見していたらひどくなって…」という声を、私たちは毎年聞きます。
だからこそ、“連休前のチェック”は賢い選択。
気になることがあれば、軽いうちに。予定の合間に“ひと手間の予防”を入れるだけで、あとがグッと楽になります。
5. ゆるやかな時間は、見直しのチャンス
ゴールデンウィークは、普段の“やるべきこと”から少しだけ自由になれるとき。
その時間を使って、歯ブラシの交換やデンタルフロス、家族の仕上げ磨き習慣など、ちょっとした見直しをしてみませんか?
未来のあなたに、「ありがとう」と言ってもらえる口もとへ。
THE DENTALは、そんな選択をいつも応援しています。
最後に
歯は、失って初めてその価値を実感するもの。
でも私たちは、“失う前に守る”方法を、知っています。
4/28〜5/6は休診となりますが、連休明けからまた、皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
ゴールデンウィークが笑顔であふれますように。