JOURNAL
「ぷっくり歯ぐき」の正体は?

フェストゥーンと歯の磨き方の関係
こんにちは。歯科衛生士の八田です。
鏡をのぞいて、ふと気になったことはありませんか?
「なんだか、歯ぐきがぷっくり膨らんで見える…」
それ、もしかすると “フェストゥーン” と呼ばれる状態かもしれません。
私たちが毎日無意識に行っている“歯みがき”。
その“クセ”が、知らず知らずのうちに歯ぐきに負担をかけていることがあります。
今回は、意外と知られていないフェストゥーンの正体と原因、そして予防のヒントについてお話しします。
フェストゥーンの主な原因
1. オーバーブラッシング
フェストゥーンのもっとも多い原因が、「磨きすぎ」です。
- 力を入れてゴシゴシ…
- 硬めの歯ブラシを好んで使う…
- 長時間同じ場所をこすり続ける…
こんな習慣、心当たりありませんか?
本来、歯ぐきはとても繊細。
過度な摩擦を受け続けると、防御反応として肥厚してしまうことがあります。これがフェストゥーンにつながります。
2. プラークの蓄積
一方で、「磨いてるつもり」でも磨き残しが多いケースも注意です。
特に、歯と歯ぐきの境目にプラーク(歯垢)が残ると、炎症が起きやすく、結果として歯ぐきが腫れたり肥厚したりすることがあります。
清潔に保てていない=フェストゥーンのリスクが高まる、というわけです。
フェストゥーンのサイン、見逃していませんか?
- 歯ぐきがぷっくりしてきた
- 同じ部分だけ磨くと、血が出やすい
- 歯と歯の間に食べ物がよく詰まるようになった
これらはフェストゥーンの“初期サイン”かもしれません。
特に自覚症状がないまま進行することも多いため、定期的なチェックが大切です。
正しい歯みがきが、いちばんの予防
フェストゥーンを防ぐためには、「ただ磨く」のではなく、「やさしく、丁寧に」がキーワード。
THE DENTALおすすめのケアポイント
- 毛先のやわらかい歯ブラシを選ぶ
硬すぎるブラシは、歯ぐきにとって“凶器”にもなりかねません。 - 力を抜いて、細かく動かす
歯ブラシの圧は“ペンを持つくらいの力”で十分。なでるように磨くのが◎ - 鏡を見ながら“歯ぐきの境目”に意識を
プラークがたまりやすいのは、歯と歯ぐきの間。そのラインに沿って、優しくブラシを当てましょう。
THE DENTALでできること
「自分の歯みがき、合ってるのかな?」
「この歯ぐきのふくらみ、放っておいて大丈夫?」
そんな疑問があれば、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、フェストゥーンのような歯ぐきの変化も含めた丁寧なチェックと、歯科衛生士によるパーソナルケアのアドバイスを行っています。
また、クリーニングによってプラークを除去し、歯ぐきの健康を取り戻すお手伝いも可能です。
最後に
歯ぐきは、“健康のバロメーター”。
ちょっとした変化に気づけるかどうかが、未来の笑顔を守る第一歩です。
「歯ぐきが主役になる話」って、なかなか聞く機会が少ないかもしれません。
でも実は、健康で美しい口もとのカギを握っているのは、この“目立たない脇役”なのです。
やさしく、丁寧に。
フェストゥーンをきっかけに、いつものケアを少し見直してみませんか?