JOURNAL
抜歯矯正と非抜歯矯正、どっちがいい？
皆さま、こんにちは！
歯科助手の伊東です。新しい季節の訪れとともに、鏡の前でふと「歯並び、気になるな」と感じる瞬間はありませんか？
この時期は、新年度や新生活のリズムが落ち着き、自分自身のケアに目を向ける方が増える季節でもあります。
そして、矯正治療のご相談で必ずと言っていいほど出てくるのが、この問いです。
「歯は抜いたほうがいいんですか？」
治療の方向性を左右する「抜歯or非抜歯」の選択。
今回はその違いや選び方のポイントを、歯科医院目線と患者さま目線の両方から、やさしく、そしてリアルにお伝えします。
抜歯矯正とは
歯を数本抜いてスペースを確保し、歯並びやかみ合わせを整える治療法です。
主に前から4番目の小臼歯を、上下左右計4本抜くケースが一般的です。
一見「大胆」なように思えるこの方法ですが、がたつきが大きい方や、口元の突出が気になる方にとっては、最もバランスのとれた選択肢となることもあります。
メリット
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十分なスペースを確保できるため、がたつきや出っ歯の改善に有効
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口元がスッキリし、横顔が整うケースも
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長期的に安定したかみ合わせを作りやすい
デメリット
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歯を抜くことに対する心理的ハードル
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症例によっては治療期間が長くなる可能性あり
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歯を引っ張る量が多いため、術者の経験値が問われる
非抜歯矯正とは
歯を抜かずに、歯列の幅を広げたり、奥歯を後方へ移動させてスペースをつくる治療法です。
比較的軽度〜中等度の歯並びの乱れに適応されやすく、とくに成長期のお子さんや、口元が引っ込んでいる方に向いています。
メリット
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歯を抜かずに済むという安心感
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治療のスタートに対する心理的ハードルが低い
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症例によっては比較的短期間で治療が終わることも
デメリット
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前歯が前に出る「口元のボリューム感」が強くなることも
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無理に歯列を広げると、かみ合わせが不安定になったり、後戻りのリスクが上がる
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適応範囲に限界がある
どっちを選べばいいの？
矯正治療において「抜く or 抜かない」は単純な二択ではなく、その人の骨格・歯の大きさ・口元の印象・咬み合わせの状態など、複数の要素を総合的に診て判断します。
例えばこんなケースがよくあります：
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がたつきが大きく、口元が前に出ている方
→ 抜歯矯正で歯を内側に整えることで、すっきりとした横顔に。 -
がたつきは軽度で、元々口元が引っ込んでいる方
→ 無理に抜歯すると老けた印象になる可能性があり、非抜歯矯正のほうが向いている。 -
骨格に課題がある方（上下の顎のズレなど）
→ 抜歯・非抜歯の前に、外科矯正や補助装置を検討することも。
「非抜歯にしたい」という気持ちは自然なもの。
ただ、見た目だけでなく「噛む・話す・呼吸する」といった機能面も長い目で考えることが大切です。
よくあるご質問
Q. 抜歯すると顔がこけるって本当？
A. 適切に治療が行われていれば、むしろ輪郭が整い、若々しい印象に近づくこともあります。極端な引っ込みや無理な設計が原因で、こけて見えることがあるため、設計力が重要です。
Q. 非抜歯で治せるならそのほうがいいのでは？
A. 非抜歯は万能ではありません。歯のサイズや骨格とのバランスを無視すると、前歯が出たり、後戻りしやすくなるリスクも。
「抜かない」という希望が、結果として理想の仕上がりを妨げるケースもあります。
まとめ：選ぶのは、「方法」よりも「未来」
私たちが矯正治療で大切にしているのは、見た目の変化だけでなく、患者さまが自然に笑える未来をつくること。
抜歯も非抜歯も、そのための“手段”にすぎません。
「歯を抜くかどうか」にとらわれず、どう笑いたいか・どう年齢を重ねたいかという視点で考えていくと、本当に納得できる選択が見えてくるはずです。
矯正治療は、人生を変える選択かもしれません。
迷ったときは、まずはお気軽にご相談ください。
あなたにとって最良の矯正プラン、一緒に見つけていきましょう！
当院では月に一回、矯正の無料相談会を実施しております。
料金や矯正のやり方、期間など歯科医師と完全個室のお部屋で相談が可能です。
ご予約はネット、もしくはお電話にて承っております。
