2025.05.22 診療コラム

歯科医院に行くタイミング — 痛くなる前に、行く理由

皆さま、こんにちは! 歯科助手の伊東です。
皆さまは歯医者に行くタイミング、悩まれたことございませんか?
痛い時に行く、クリーニングをしたいから行く、もしくは連休中に痛くなるの嫌だからその前にチェックと治療してもらいたい。そう思われてご来院される方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「今は歯が痛くないから、大丈夫」
そう思っていませんか?

実は、歯科医院は「治す場所」であると同時に、「守る場所」でもあります。
今日は、どんな時に歯医者に行けばいいのか、そしてなぜ“タイミング”が大切なのかを、一緒に見ていきましょう。


1. 目安は「3ヶ月〜半年に1回」

まず基本となるのが定期検診です。

歯科では、「3〜6ヶ月に1回」の来院をおすすめしています。これは虫歯や歯周病の予防にとって、最も効果的なサイクルとされています。

なぜなら、多くの口腔トラブルは自覚症状が出る前に静かに進行するからです。
「気づいたときには手遅れだった」というケースも、実際に少なくありません。


2. 歯科医院に行く“べき”サインとは?

次のようなサインがあるときは、早めの受診をおすすめします:

  • 歯ぐきから出血がある(歯周病のサインかも)

  • 冷たいものがしみる(知覚過敏 or 虫歯の可能性)

  • 朝起きたときに口の中がネバつく

  • 口臭が気になる

  • 歯が揺れている気がする

  • 顎がカクカク鳴る・開きにくい

これらはすべて「まだ痛くない」状態でも、何かが始まっているサイン。
体で言えば、風邪の“ひき始め”のようなものです。


3. ライフステージごとのチェックポイント

人生の節目には、口の中も変化します。以下のようなタイミングも、歯科受診のベストタイミングです。

子どもの場合:

  • 乳歯が生え始めたとき(0歳〜1歳前後)

  • 歯並びが気になり始めたとき

  • 永久歯に生え変わるタイミング(6〜12歳)

大人の場合:

  • 妊娠中(妊娠性歯周炎の予防に)

  • 更年期(ホルモンバランスの変化で歯ぐきが弱くなることも)

  • 矯正を始めたい・相談したいとき

  • 被せ物や詰め物が取れた・違和感があるとき


4. 「痛くなってから」は、もう遅い?

もちろん、痛みが出たらすぐに歯医者へ。でも、痛みが出た時点で、すでに治療が必要な状態であることがほとんどです。

たとえば、虫歯が神経に達するほど進行すると、治療に時間がかかり、歯の寿命も縮んでしまうことがあります。

だからこそ、「痛みが出る前に、行く」がいちばんの近道。
歯科医院は、「未然に防ぐ」場所でもあるのです。


5. 歯科医院は“気持ちのリセット”にもなる

口の中がスッキリすると、なぜか気持ちまで軽くなる。
そんな経験、ありませんか?

歯のクリーニングやホワイトニング、咬み合わせの調整などは、見た目や機能の改善だけでなく、自信安心感にもつながります。

「最近ストレスが多いな」「ちょっと気分を変えたい」
そんなときも、ぜひ歯科医院へ。
心のスイッチを切り替える、小さな“きっかけ”になるかもしれません。


まとめ:あなたの「行くタイミング」、今かもしれません

「忙しいから、後でいいや」
「まだ痛くないし、様子を見よう」

そんなふうに“あと回し”にしがちな歯のこと。でも、ほんの30分の診察やクリーニングが、将来の大きな治療を避けることにつながります。

美しい歯、健康な歯ぐき、自信を持って笑える日々のために。
次の予定に「歯科検診」を、ぜひ加えてみてください!

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