JOURNAL
歯科医院の治療開始からケアまでの流れ

皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
「歯医者に行かないと」と思いながら、つい足が遠のいてしまう方は少なくありませんよね。痛みが出てから仕方なく…という方も多いのではないでしょうか。でも実は、歯科治療の現場はどんどん進化し、“怖くない、痛くない、分かりやすい”方向へ変化しています。
今回は、歯科医院での一般的な治療の流れや、患者さんからよくいただく質問、そしてスムーズに治療を進めるためのコツをご紹介します。
Step1:まずは「診察」から。痛みがなくても行ってOK?
「歯医者=痛くなってから行くところ」そんなイメージ、ありませんか?
実は、痛みが出る頃には、症状はかなり進行していることが多いのです。虫歯の初期段階や歯周病のサインは、ほとんど痛みを感じません。そのため、違和感や気になることがある段階で受診するのがベストです。
初診ではまず、問診とレントゲン検査、歯と歯ぐきのチェックを行います。すぐに治療をせず、カウンセリングに時間をかける歯科医院も増えており、不安や希望を丁寧にヒアリングしてくれるのが現代のスタンダードになっています。
Step2:治療計画の提案。説明は「わかるまで聞いてOK」
検査結果をもとに、治療の内容・回数・費用の目安などが説明されます。ここで大切なのが「遠慮せずに質問すること」。たとえば、
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「保険治療と自由診療、どう違うの?」
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「神経を取るって、どういうこと?」
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「抜歯って、すぐしなきゃいけないの?」
など、少しでも不安があれば率直に聞いてみてください。納得してから治療をスタートすることで、不安はぐっと減ります。
最近では、タブレットや3D画像を使った視覚的な説明が主流。難しい歯科用語を使わず、患者さんが“選べる”治療の時代へと進んでいます。
Step3:治療開始。痛みや不快感は、我慢しなくていい
いよいよ治療が始まります。虫歯治療・歯周病治療・親知らずの抜歯・根管治療など、内容はさまざまですが、多くの治療において、麻酔やテクノロジーの進化により「痛くない治療」が可能になっています。
また、近年では「治療チェアの快適性」までこだわる医院も増えてきました。たとえばTHE DENTALでは、テンピュール素材のマットを導入し、長時間の治療でも疲れにくい空間づくりを行っています。
治療中に痛みや違和感があれば、すぐに伝えて大丈夫。「我慢して当然」な時代はもう過去の話です。
Step4:治療後のケアこそ、歯を守る“本番”
実は、多くの歯は「治療して終わり」ではなく、その後のメンテナンスが歯の寿命を左右します。
特に歯周病は、再発率が高く、完治が難しい病気です。定期的なクリーニングや検診を続けることで、再発を防ぎ、将来の大きな治療を減らすことができます。
また、被せ物や詰め物も“使いっぱなし”ではなく、年単位でのチェックが必要です。プロケアとセルフケアの両立が、これからのスタンダード。
歯医者に行くことは「未来の自分への投資」
歯の治療は「めんどくさい」「お金がかかる」と感じるかもしれません。でも、一歩踏み出した先には「噛める・話せる・笑える」という、かけがえのない日常があります。
美味しく食べること、人と笑い合うこと、健康的に歳を重ねること──それを支えているのは、まぎれもなく「歯」です。
「久しぶりだから行きづらい」「放置しすぎたかも…」と思っている方こそ、大歓迎です。どんなスタートでも、“今”がいちばん早いタイミング。
未来の自分のために、今日少しだけ勇気を出して、歯医者の扉を開いてみませんか?