JOURNAL
歯周病を阻止しよう!

皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
「最近、歯ぐきがむずがゆい…」
「朝起きると、口の中がネバついている」
そんな違和感、つい放置していませんか?
それ、もしかしたら歯周病の始まりかもしれません。
歯周病は、初期のうちはほとんど痛みがなく、気づかないうちにじわじわ進行する病気です。けれど、そのまま放っておくと、大切な歯を失う原因になることも——。
そんな歯周病を未然に防ぐための予防策を、日常生活の視点からわかりやすくご紹介します。ぜひ、今日からできることを見つけてみてください。
歯周病って、どんな病気?
まずは少しだけ、おさらいを。
歯周病とは、歯を支える骨や歯ぐきが炎症を起こして破壊されていく病気です。
原因は主に、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に溜まったプラーク(歯垢)や歯石に潜む細菌。
初期には出血や腫れだけだったものが、進行すると以下のような症状が現れます:
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歯ぐきが下がる
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歯がグラグラする
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口臭が強くなる
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最終的には歯が抜ける
しかもこの病気、30代以上の約8割がかかっていると言われているほど身近な存在。だからこそ、「早く見つけて、早く防ぐ」ことが何より重要なのです。
歯周病の予防策 5選
——毎日の“ちょっとした工夫”がカギになる
1. 正しいブラッシングを「習慣」にする
「磨いている」と「磨けている」は、まったく違います。
歯周病予防では、歯と歯ぐきの境目を意識したブラッシングがとても大切。
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歯ブラシは毛先が細く、柔らかめを選ぶ
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歯と歯ぐきの境目に、45度の角度で当てる
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力を入れすぎず、小刻みに優しく動かす
毎日のことだからこそ、自分のクセに気づくことが予防の第一歩です。
\ポイント/
鏡を見ながら1日1回だけでも「丁寧に磨く時間」をつくってみましょう。
2. 補助アイテムを使う(フロス・歯間ブラシ)
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは6割しか落とせないというデータも。そこで登場するのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。
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フロスは歯と歯のすき間に沿って“のこぎり”のように動かす
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歯間ブラシは、無理に入れずサイズに合ったものを使用
「ちょっと面倒」と感じるかもしれませんが、使い慣れると数分で済みます。
“1日1フロス”からでも始めてみてください。
3. 定期的にプロによるクリーニング(PMTC)を受ける
セルフケアではどうしても落としきれない汚れや歯石は、プロの手でしっかり除去する必要があります。
THE DENTALでは、歯科衛生士によるPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)を推奨しています。
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専用器具でプラーク・歯石を徹底除去
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お口の状態に合わせた清掃とケアアドバイス
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仕上げはツルツルのコーティングで菌の付着も予防
定期的なクリーニングは、歯ぐきの炎症を抑えるだけでなく、お口の中の“再起動”のような爽快感があります。
4. 食生活の見直し
「お口は、カラダの入口」。
食べ物や食べ方も、歯周病に影響します。
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糖質のとりすぎ → 細菌のエサになりやすい
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よく噛んで食べる → 唾液が出て菌を洗い流してくれる
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栄養バランスを整える → ビタミンCやタンパク質は歯ぐきの健康に不可欠
特にビタミン類(C・Dなど)は、歯ぐきの免疫力を高めるサポーターとして知られています。
5. ストレスと睡眠にも要注意
「まさか心と歯ぐきがつながってるの?」と思われるかもしれませんが、実は大いに関係があります。
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ストレス → 免疫力が落ち、炎症が起きやすくなる
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睡眠不足 → 回復力が低下し、炎症が慢性化しやすい
ある患者さまは、小さなお子さんの夜泣きで慢性的な睡眠不足に。その結果、毎月のように口内炎や歯ぐきの腫れが起こるようになったというケースもありました。
歯周病は、口の中だけの問題ではないのです。
まとめ:歯ぐきは、あなたの“健康センサー”
歯周病は、「いつの間にか進んでいる」のが怖い病気。
けれど同時に、「毎日のちょっとした行動で防げる」病気でもあります。
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正しいブラッシング
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補助清掃アイテムの活用
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プロの定期ケア
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食習慣の見直し
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睡眠・ストレスケア
これらはどれも、今日から始められることばかりです。
歯ぐきは、あなたの健康状態を映し出す“センサー”のような存在。
なんとなくの不調を感じたら、ぜひ一度、専門の目でチェックを。
THE DENTALでは、単なるクリーニングにとどまらず、患者さま一人ひとりのライフスタイルに合わせた歯周病予防プランをご提案しています。
静かに進む歯ぐきのSOS、見逃さないように。
あなたの“未来の笑顔”のために、今できることから始めてみませんか?