2025.07.15 診療コラム

歯医者、怖くないよ!

皆様こんにちは、歯科助手の雛田です。

もうすぐ本格的に暑さが厳しい時期になりますね。この時期に入るとお子さんを持つ家庭では夏休みがやってきますね!小さな手をぎゅっと握りしめ、診療室の扉の前で立ち止まる親子の姿。初めての歯医者さんは、大人にとっても、子どもにとっても特別な体験です。

けれど「歯医者=痛い、怖い」というイメージを持ってしまうと、その一歩がずっと遠くなってしまうことも。
では、どうすれば“歯医者は怖くない場所”として、子どもにポジティブな印象を与えられるのでしょうか?

小さな「できた」が、自信につながる

はじめての歯科受診は、予防のために行くのが理想です。
むし歯や痛みがある状態での来院は、どうしても処置が必要になるため、子どもにとって“楽しい体験”になりづらいのです。
「今日は歯をピカピカにしに行こうね」「先生にお口を見せてあげてね」と、あくまで前向きな目的を伝えましょう。

診察台に座って口を開けられた、それだけでも十分立派。終わったら「すごいね」「かっこよかったよ」と、たっぷり褒めてあげてください。小さな成功体験は、次の受診への自信になります!

NGワードに気をつけて

「痛くないから大丈夫だよ」と声をかけたくなる気持ち、よくわかります。でもこの言葉、実は“痛いことをされるかも”という不安を呼び起こしてしまうこともあるのです。

また「ちゃんとしないと注射されるよ」など、歯科治療を“罰”に使うのもNG。怖がるきっかけになってしまいます。

代わりに、「お口の中を先生に見せて、むし歯がないか一緒にチェックしよう」といったように、わかりやすく、前向きな言葉で説明してみてください。

“歯医者ごっこ”でイメージトレーニング

おうちでできる準備のひとつが“歯医者ごっこ”。
ぬいぐるみを患者さん役にしたり、スプーンや歯ブラシを道具に見立てて、親子で楽しく遊びながら歯科体験をシミュレーションしてみましょう。

「大きなお口を開けて〜」「ちょっとくすぐったいかもね」といったセリフを交えると、実際の診療でも親しみが生まれやすくなります。
この遊びが、知らない場所・知らない器具への不安を和らげてくれるのです。

子どものペースを尊重する

最初は診療台に乗れなくても、泣いてしまっても大丈夫。
慣れるまでに時間がかかるのは、ごく自然なことです。大切なのは、無理をさせないこと。医院側も、子どもの気持ちに寄り添いながら段階的に慣れていくことを重視しています。

最初は見学だけでも大丈夫です。 お話しするだけでも十分価値のあるお時間です。
まずは歯科医院に行く、そして先生に慣れることが大切です。

家族の表情が安心をつくる

子どもは、大人の表情やトーンにとても敏感です。
もし親が緊張していたり、「うちの子、きっと泣くと思います…」と不安げだと、その空気はすぐに伝わります。

笑顔で、ゆったりと。「一緒に楽しく行こうね」という雰囲気を大切にしましょう。
親が安心している姿こそ、子どもにとってのいちばんの安心材料になります。

歯医者=“行くのが当たり前の場所”に

定期的に通うことで、歯医者は特別なところではなくなります。
「むし歯になったから行く場所」ではなく、「健康を守るために行く場所」へ。
小さい頃からその意識を育てることが、将来の歯の健康にもつながっていきます。

おわりに

はじめての歯医者さん。ちょっとドキドキするかもしれませんが、それは“成長のチャンス”でもあります。
お子さんのペースを尊重し、親子で楽しめる体験として、ぜひ前向きに向き合ってみてくださいね。
THE DENTALでは、お子さんのその一歩を一緒にサポートさせていただくお手伝いになれればと思います。ぜひお気軽にいらっしゃってくださいね!お待ちしております。

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