2025.07.01 診療コラム

定期検診

皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。

本日は定期検診、クリーニングについてご紹介いたします。

3ヶ月に1回の健診が「将来の自分」を救う理由

― 今、何も困っていないあなたへ ―

“痛みもないし、特に気になることもない。”
そんなときこそ、実は一番大事なのが歯科の定期健診です。
中でも、「3ヶ月に1回」というサイクルには、科学的にも、そして“未来の自分の人生”にも意味があります。

歯科健診は、治療ではありません。
「治さなくていい未来」をつくる、まさに“予防のデザイン”です。

なぜ「3ヶ月」なのか?

まず、歯の周囲にたまるバイオフィルム(細菌の膜)は、どんなに丁寧に歯みがきをしても、完全には除去できません。
それが3ヶ月を目安に再び悪さを始める
、というサイクルが科学的にわかっているのです。

そのため、3ヶ月に一度のプロフェッショナルケアは、

  • 目に見えない初期の変化を察知

  • セルフケアで落としきれない汚れの除去

  • 歯ぐきの健康を維持するバランス調整

といった、「本格的な治療が必要になる前に手を打つ」タイミングを提供してくれます。
ですが人それぞれ、その方の歯の特性次第で
1ヶ月おきの方もいれば2ヶ月おき、6ヶ月おきにと患者さまそれぞれなんです。

「健康な歯」でいられることの、本当の価値

“歯があることのありがたみ”は、多くの人が失ってから気づくものです。

  • 「好きなものを噛めない」

  • 「外で自由に笑えない」

  • 「入れ歯のわずらわしさ」

  • 「治療費の積み重ね」

これらは、単なる“口の問題”ではなく、生活の質(QOL)そのものに直結します。

たとえば、80代で20本の歯が残っている方は、そうでない方に比べて

  • 食べる楽しみが続く

  • 健康寿命が長い

  • 医療費が少ない
    というデータも報告されています。

つまり、予防の積み重ねは「未来の生活の自由度」を守る行為でもあるのです。

未来を守る、たった30分の習慣

1回の定期健診は、30分〜1時間程度。
忙しい現代人にとっては、わずかな時間かもしれません。

でも、想像してみてください。
「毎日の通勤のうち、たった1回分を未来の自分にプレゼントする」としたら?
それだけで、「削る」「抜く」「噛めない」といった将来のリスクをグッと下げられるのです。

これは、時間への投資であり、自分自身への信頼貯金のようなもの。
“なんとなく”ではなく、”しっかりとした目的”をもってメンテナンスに通うことは、
自分の体を尊重する行為でもあります。

歯科は「治す場所」から「守る場所」へ

THE DENTALでは、治療だけでなく「予防とメンテナンス」に力を入れています。

ストローマンのサージカルガイドによるインプラントなど先進的な技術も大切ですが、
もっとも価値があるのは、「その治療が不要になる未来」を守ること。

  • 見た目に自信が持てる

  • 食べることを楽しめる

  • 年齢を重ねても会話がスムーズ

  • 医療費の心配が少ない

そんな未来を描くために、私たちはあなたの“今”を大切にしています。

まとめ|健診は、未来へのギフト

予防に力を入れている人ほど、将来、大きな治療を必要としません。
3ヶ月に1度、少し立ち止まって歯の状態を見直すことは、
毎日忙しく走り続けるあなたにとってのメンテナンス休息でもあります。

Appleの製品が、「使うほどにその価値がわかる」ように、
歯科の健診も「受け続けるほどに、違いが見えてくる」ものです。

今、何も困っていないあなたこそ。
ぜひ3ヶ月後のカレンダーに、1つだけマークを。
それは、「未来のあなた」を守る、小さな約束です。

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