JOURNAL
もしも旅先で歯の痛みがあったら

皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
今回は旅行中に歯の痛みがあった場合の対処法や
旅行に行く前にできることをご紹介いたします。
旅行中に歯の痛みがあると厄介ですよね。
そんな不安を解消していきましょう!
旅先で困らないために。
歯のトラブル、出発前にできる“ひと工夫”
開放感に包まれる旅。
心も体もリフレッシュできるはずの時間に、もし突然の歯の痛みや詰め物の脱落が起きたら……?
そう考えるだけで、少し心が重くなりますよね。
「まさか自分が」と思うかもしれません。
でも実際には、旅行中の体調の変化や食習慣の乱れが、お口のトラブルを引き起こすことは少なくありません。
特に長期の旅行や、海外・飛行機移動を伴うプランの場合、
事前の準備と予防が“快適な旅”のカギになります。
なぜ、旅行中に歯のトラブルが起こりやすいの?
1. 気圧と温度変化
飛行機に乗ったとき、歯に「ズーン」とくる鈍痛を感じたことはありませんか?
これは「航空性歯痛」と呼ばれるもので、治療途中の虫歯や詰め物のすき間に気圧が影響して痛みが出る現象です。
また、寒暖差の大きい地域を移動すると、神経が過敏になった歯や歯ぐきに刺激が加わり、違和感が出ることもあります。
2. 食事の変化
旅先では、普段と違う料理や間食が増えがちです。
糖分や酸が強い食べ物が多くなると、虫歯菌が活発に活動します。
さらに、歯ごたえのある地域料理や硬いスナックは、被せ物や詰め物の脱落の原因になることも。
3. 生活リズムの乱れ
楽しい旅行ほど、つい夜更かししたり、お手入れが疎かになったり。
睡眠不足やストレスは、免疫力を下げて歯ぐきに炎症を起こす引き金になることがあります。
出発前にできること — トラブル回避の5つのヒント
① 旅の前には「歯のメンテナンス日」を
出発の1〜2週間前に、かかりつけの歯科医院で定期健診を。
とくに、以下に当てはまる方は要チェックです。
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詰め物や被せ物がある
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最近、冷たいものがしみる
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しばらく歯科に行っていない
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海外旅行や長期の旅を予定している
② 旅行用の「歯の持ち物リスト」
機内やホテルでも快適にケアできるよう、以下のアイテムを忘れずに。
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歯ブラシ(コンパクト+キャップ付き)
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フロス or 歯間ブラシ
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歯みがき粉(小分けサイズ)
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マウスウォッシュ(100ml以下なら機内持ち込みOK)
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応急処置用ワックス(矯正中の方など)
「歯のことまで準備している自分、なんかいいな」
そう思えるくらい、スマートな大人の旅支度にしてみませんか?
③ 飛行機ではガム or 飴を
気圧で耳や歯が痛くなるのを防ぐために、離着陸時にはガムや飴で嚙む・唾液を出す動作を意識しましょう。
また、乾燥しやすい機内では口呼吸で口腔内が乾きやすくなるため、定期的な水分補給が◎。
④ 時間がなくても、1日2回は歯みがきを
観光の合間や深夜の到着でも、「朝・寝る前」の2回は絶対に歯を磨く。
ホテルの洗面所で短時間でもいいので、フロスでのケアをプラスすると、1日の汚れをきれいにリセットできます。
⑤「痛み止め」と「かかりつけ情報」を持っておく
万が一のときのために、市販の鎮痛薬(例:ロキソニンなど)を持参しておくと安心です。
また、海外の場合は英語での歯科用語のメモや、LINEなどで連絡が取れるクリニックがあるとさらに心強いですね。
「何も起こらなかった」旅は、最高の思い出になる。
旅行先での歯のトラブルは、小さな違和感が大きなストレスに変わります。
でもそれを未然に防ぐ工夫は、ほんの少しの意識と準備で可能です。
THE DENTALでは、「美しく、健康でいる未来」を守るためのケアを大切にしています。
旅先でも、普段と同じように気持ちよく笑えるように。
帰ってきたときも、「またすぐ行きたいな」と思えるように。
あなたの旅に、“歯の安心”という静かなコンフォートを添えて。