2025.07.31 診療コラム

虫歯になりやすい人の特徴

あなたは大丈夫?

― 虫歯になりやすい人の5つの特徴 ―

皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
「ちゃんと歯を磨いているのに、どうして私だけ虫歯になるの?」
「家族は平気なのに、私だけ毎回どこか虫歯って言われる…」

そんな経験、ありませんか?

虫歯は“口の中に糖があるから”だけでは起こりません。
実は、生活習慣・体質・歯並び・唾液の性質など、さまざまな要素が関係しているのです。

今回は、“虫歯になりやすい人”に共通する5つの特徴をご紹介します。
当てはまる方は、少しだけ意識を変えることで予防できるかもしれません。

【特徴①】間食・飲み物が“ちょこちょこ”多い

甘いお菓子やジュースをたくさん摂っている人は虫歯になりやすい——
これはよく知られた話です。でも、意外と見落とされているのが、「頻度」

たとえば:

  • 午前中に1杯のカフェラテ

  • 昼前にクッキーをつまむ

  • 午後に紅茶とチョコを少し

  • 夕方に小腹満たしのパン

…これ、1日の中でお口の中が「糖」にさらされている時間がかなり長い状態です。
糖分が入ってくるたびに口の中が酸性に傾き、歯が溶けやすくなるのです。

対策:
「甘いものの“回数”を減らす」ことが大切。
何か食べたら、できればすぐに水でゆすぐだけでも違います。

【特徴②】唾液が少ない/乾燥しやすい

唾液には、口の中を中性に戻す自浄作用があります。
でも、唾液の分泌が少ない人や、いつも口が乾いている人は、この力が弱まってしまいます。

原因としては:

  • 加齢(特に更年期以降)

  • 薬の副作用(抗うつ薬・アレルギー薬など)

  • 口呼吸の習慣

  • ストレス・緊張

などが関係します。

対策:
口呼吸を鼻呼吸に変える、唾液腺マッサージをする、水分をこまめに摂るなど。
THE DENTALでは、唾液検査によるリスク評価も行っています。

【特徴③】歯並びがデコボコしている/詰め物が多い

歯並びがガタガタしていたり、古い詰め物や被せ物が多い方は、汚れが残りやすい場所が増えます。

特に、

  • 歯と歯の間の“すきま”

  • 歯ぐきとの境目

  • 奥歯の噛む面の“溝”

はプラーク(細菌のかたまり)がたまりやすく、歯ブラシが届きにくいポイントです。

対策:
歯並びの改善(矯正)や、歯間ブラシ・フロスの活用がカギ。
また、古い詰め物の境目から虫歯が再発している場合には、やり替えが必要なケースもあります。

【特徴④】「ちゃんと磨いている」のに“磨き残し”が多い

虫歯になりやすい方の中には、「歯磨きは1日3回しています!」という方もいます。

でも、問題は「回数」より「質」。
毎日しっかり磨いているつもりでも、実際には

  • 同じ場所ばかり磨いている

  • 歯ブラシが合っていない

  • フロスを使っていない

などの理由で、磨き残しが常にある状態になっている方も多いのです。

対策:
THE DENTALでは、染め出しによる歯磨きチェックを実施しています。
一度ご自身の磨き方を見直してみると、大きな発見がありますよ。

【特徴⑤】「行かない」ことでリスクが高まっている

虫歯になりやすい人の最後の共通点。
それは、定期検診を受けていないこと

虫歯は、初期段階ではまったく痛みがありません。
気づいたときには進行していて、結局「削る・詰める」になってしまうのです。

対策:
3ヶ月〜半年に1回のメンテナンスで、

  • 初期虫歯の発見

  • 歯石やバイオフィルムの除去

  • セルフケアの質の向上

を継続的に行っていくことで、虫歯になりにくいお口が育っていきます。

まとめ:虫歯は“体質”ではなく“習慣”で防げる

「虫歯になりやすい体質なんです」とおっしゃる方もいますが、
多くの場合、その背景には生活習慣やケアの仕方が隠れています。

大切なのは、「知ること」そして「少し変えてみること」。
THE DENTALでは、ただ削って治すだけでなく、虫歯になりにくい未来のための“原因からのアプローチを大切にしています。

もしかしたら、あなたのお口にも“リスクのサイン”があるかもしれません。
ぜひ一度、気軽にご相談ください。

予防は最高の治療です。
その第一歩を、今日から一緒に始めましょう!

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