2025.07.21 診療コラム

「この1台が変える、歯の予防ケア」

— エアフロープロフィラキシスマスターという“憧れの機器”の正体

こんにちは。歯科衛生士の八田です。

「歯科衛生士として、自分がクリーニングを受けるなら迷わずエアフローを選びます」
…そう語った前回のブログ、あれは私たち歯科衛生士の“本音”でもあり、“願い”でもあります。

ですが実は、エアフローと一言でいっても、その種類や性能はさまざま。
今回は、私たちが日々の診療で使っている、エアフロープロフィラキシスマスター(EMS社製)という機器について、私たち歯科衛生士がプロの目線でも惚れ込むその魅力を、少し専門的な視点も交えながらお話しします。

■ 衛生士として“憧れた”1台

エアフロープロフィラキシスマスター(EMS社)は、いわば“理想を詰め込んだマシン”。
歯科衛生士にとって、それは「いつか扱ってみたい」「この機器で予防をしたい」と思わせる存在です。

  • 患者さんにやさしい
  • 歯や歯ぐきを傷つけにくい
  • 汚れはしっかり落ちる
  • 施術する側も疲れにくい

「機械がすごい=楽ができる」という意味ではありません。
むしろ、技術を正しく活かす“ステージ”として完璧なんです。
THE DENTALでは、この機器を使うからこそできるケアを、日々追求しています。

■ 他のパウダー機器と何が違うの?

「エアフロー」という名前は、他の機器にも使われることがありますが、エアフロープロフィラキシスマスターは別格です。

主な違いを簡単にご紹介します。

1. パウダーの粒子の細かさと均一性

EMS社が開発したエリスリトールベースのパウダー(Airflow® PLUS)は、非常に細かく均一。
他社製の粗いパウダーに比べて、歯面や歯肉にやさしく、歯の凹凸にもなじんでしっかりバイオフィルムを除去できます。

2. 専用ノズルの性能

歯の表面用と歯周ポケット用でノズルを使い分けることができ、深い部位まで安全かつ効果的に届く設計。
これにより、軽度~中等度の歯周病ケアにも対応できます。

3. 温水機能と圧力制御

施術中の不快感を軽減する温水設計と、パウダー噴射の繊細なコントロールが可能。
これが「痛くないクリーニング」の理由でもあります。

つまり、ただの“空気とパウダーを吹きつける装置”ではなく、口腔内の環境を徹底的にコントロールするための“精密機器”なんです。

■ エリスリトール×エアフローで変わる、予防の質

ここで改めて、エリスリトールパウダーの強みをお伝えします。

  • 虫歯の原因菌であるミュータンス菌の活動を抑制
  • バイオフィルムの形成を防ぎ、歯ぐきの炎症リスクを軽減
  • シュガーフリーガムにも使用されている、体にやさしい成分

このパウダーでクリーニングすることで、
「プラークが落ちる」だけでなく、“付きにくく・悪さしにくいプラークに変わる”のです。

予防のステージが、「除去」から「環境を整える」へ。
それが、今の時代のエアフローの位置づけです。

■ THE DENTALで“本物の予防”を体験してほしい

THE DENTALでは、エアフロープロフィラキシスマスターをすべての患者さまに最適な形で提供するために、

  • 衛生士のGBT研修(Guided Biofilm Therapy)
  • 個々のリスク評価に基づいたクリーニングプランの提案
  • 施術前後の口腔内写真による“見える安心”

…など、ハードとソフトの両面でクオリティを高めています。

■ 結びに

もしあなたが、まだ“ガリガリするだけのクリーニング”に慣れてしまっているなら——
ぜひ一度、エアフロープロフィラキシスマスターによるクリーニングを体験してみてください。

歯科衛生士として、そして1人の患者として、私はこの機器に絶大な信頼を置いています。
歯を守ることは、未来の自分への投資。
その価値を、ぜひあなたにも体感してほしいと思います。

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