2025.08.27 診療コラム

歯医者選び

皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
本日は「歯医者選び」についてご紹介いたします。

私は高校生までは近所の両親も行っていた歯医者に通っていました。
ですがその医院は病院に入った瞬間から歯医者特有の匂いと薄暗い照明、そして治療室は簡易的な衝立があるだけで隣の人と目があう空間でした。

少しばかり怖いのと気まずさがあり病院変えたいな・・・と思っていた頃友人におすすめされた歯科医院に行ってみました。

そこはまた今まで行っていた歯医者とは違く商業施設の中に入っていてとても明るく匂いも苦手じゃなくて終わったら買い物しよう♪と歯医者に行く気力が湧く所でした。
ですがしばらく経ったあと担当の先生が後退職されてしまい暫く歯医者さん迷子だった経験があります。

街を歩いていると歯医者さん、本当にたくさんありますよね。
そんな中でも空間も大事ですが先生との相性もあると思います。
そこで皆さまのご自身にあった歯医者選びのお手伝いをできればと思い今回の議題にさせていただきました。

どこで診てもらう?失敗しない歯医者選びのヒント

― あなたに合った“かかりつけ”を見つけるために ―

「歯が痛い…けど、どこの歯医者に行けばいいのかわからない」
「家の近くにたくさん歯科医院があって、違いがわからない」
「評判を見ても、実際はどうなんだろう…」

いざ歯医者さんを探そうと思っても、意外と悩んでしまうもの。
コンビニよりも多いと言われる歯科医院の中から、“自分に合う”場所を見つけるのは簡単ではありません。

今回はそんな悩みをもつあなたのために、後悔しない歯医者選びのポイントを、やさしく解説します。

1. 「何を重視するか」をはっきりさせる

まず大切なのは、“自分が歯医者に何を求めているか”を明確にすること。
歯科医院と一口に言っても、それぞれに得意分野や診療スタイルがあります。

たとえば…

  • とにかく痛みを早くとってほしい

  • なるべく削らず、歯を残してほしい

  • 丁寧に説明してくれる先生がいい

  • 子どもにも優しいところがいい

  • 見た目にこだわった治療をしたい(審美や矯正)

  • 定期検診をしっかり続けたい

など、あなたが「こうしてほしい」と思う軸をひとつ持っておくと、それだけで選びやすくなります。

2. ホームページは「院長の想い」まで見よう

最近ではほとんどの歯科医院がホームページを持っています。
ここでチェックしておきたいのは、設備や治療内容だけではありません。

注目すべきポイントは:

  • 院長のあいさつや想いが書かれているか

  • 写真で医院の雰囲気が伝わるか

  • 予防への取り組みが紹介されているか

  • スタッフ紹介があるか(顔が見える安心感)

  • 治療だけでなく、患者さんとの「関係性」を大切にしているか(ブログなど)

いわば歯科医院の「人となり」が伝わる場所。
その想いに共感できるかどうかは、医院との相性をはかる大きなヒントになります。

3. 「口コミ」も参考に。でも鵜呑みには注意

Googleや口コミサイト、SNSなどで歯医者さんの評判を検索する方も多いですよね。
確かに患者さんのリアルな声は貴重です。

でもここで注意したいのは、すべての口コミが“自分にとっての正解”とは限らないということ。

たとえば、「待ち時間が長かった」という評価があっても、それが「丁寧な診療の裏返し」であることもあります。
ある人にとっては「説明がくどい」と感じる内容が、別の人にとっては「丁寧でわかりやすい」と感じることも。

口コミはあくまで“参考材料のひとつ”として見て、最後は自分の直感や価値観で判断するのが理想です。

4. 初診時の「空気感」で判断してもOK

どんなに情報を集めても、「実際に行ってみないとわからないこと」ってありますよね。
受付の対応、先生の雰囲気、説明の仕方、清潔感、診療チェアの居心地…。

そんなとき、“初診の印象”はとても大事な判断材料になります。

初めての来院時に注目したいのは:

  • 受付やスタッフの対応は親切か

  • 医院の中が清潔に保たれているか

  • 治療の前にきちんと説明があったか

  • 質問に対して誠実に答えてくれるか

  • 無理に治療を勧められていないか

こうした「空気感」は、数値では測れない大切なもの。
あなたが「ここなら安心して任せられそう」と思えたなら、それが何よりのサインです。

5. “通いやすさ”も実は大事

理想的な歯科医院であっても、通いにくい場所にあると、通院自体がストレスになります。

治療やメンテナンスは、1回で終わるものではありません。
だからこそ、次のような点も大切です。

  • 駅から近い、または駐車場がある

  • 診療時間が自分の生活に合っている

  • 予約が取りやすい

  • キャンセル時の対応が柔軟

“通いやすさ”は継続のカギ。
それが結果的に、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

6. 「治療だけ」でなく、「予防」まで見てくれるか

これからの歯医者さん選びで、ぜひ注目してほしいのが「予防」に対する姿勢です。

痛くなったら行く場所、ではなく
「痛くならないために行く場所」として、歯科医院は大きく変わってきています。

  • 定期検診やクリーニングが充実しているか

  • 担当の歯科衛生士さんがついてくれるか

  • セルフケアのアドバイスがあるか

  • お口の写真やレントゲンを使って説明してくれるか

こうした姿勢がある歯科医院は、「今だけ」ではなく「将来のお口の健康」を見据えてくれる場所
長く通える“かかりつけ”を選ぶなら、ここはとても大切なポイントです。

おわりに:あなたの「歯のパートナー」として

歯医者選びに正解はありません。
でも、“あなたに合った場所”は、きっとあります。

どんなに技術があっても、どんなに最新設備が整っていても、
「ここなら話しやすい」「ここなら続けられそう」
そう思える場所こそ、あなたにとっての“正解の歯医者”です。

最初の一歩は、勇気がいるかもしれません。
でも、一度相談してみれば、きっと見えてくるものがあります。

もしあなたが「信頼できる歯医者さんを探している」なら、私たちもその候補のひとつになれたら嬉しいです。
どうぞお気軽にご相談ください。

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