2026.06.18 診療コラム

歯磨きしているのに虫歯になる理由とは

雨の日が少しずつ増え、季節の移り変わりを感じる時期になってきました。
気温や湿度の変化で体調を崩しやすいこの季節ですが、実はお口の環境も変化しやすい時期であることをご存じでしょうか。

皆様、こんにちは。池尻大橋の歯科医院「THE DENTAL」歯科助手の雛田です。

患者さまから、よくこんなご相談をいただきます。

「毎日ちゃんと歯磨きしているのに虫歯になりました…」
「甘いものもそこまで食べていないのに、なぜですか?」
「歯磨きしているのに虫歯になるなら、何が悪いんでしょうか?」

実はこれ、とても多い疑問です。

歯磨きをしている=虫歯にならないと思われがちですが、虫歯は単純に「磨いているかどうか」だけで決まるものではありません。

毎日しっかり歯磨きをしていても、虫歯になってしまう方は少なくありませんし、逆にあまり丁寧に磨けていなくても虫歯になりにくい方もいます。

では、その違いは何なのでしょうか。

今回は、「歯磨きしているのに虫歯になる理由」について、わかりやすくお話ししていきます。

■磨いていると磨けているは違います

まず最初に大切なのが、この違いです。

多くの方は、毎日歯磨きをされています。
ですが実際には、“磨いている”ことと、“汚れを落とせている”ことは別の話です。

例えば、

・いつも同じ場所に磨き残しがある
・歯と歯の間まで届いていない
・奥歯の裏側が磨けていない
・短時間で終わっている

こうした状態では、毎日歯磨きをしていても、細菌は少しずつ蓄積していきます。

特に虫歯は、

・歯と歯の間
・奥歯の溝
・詰め物の周囲
・歯並びが重なっている部分

など、磨きにくい場所から始まることが多い病気です。

つまり、「毎日磨いているのに虫歯になる」というより、“磨き残しが続いてしまっている”ケースが非常に多いのです。

■歯ブラシだけでは限界がある

実は、歯ブラシだけで落とせる汚れには限界があります。

特に歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくいため、プラーク(細菌の塊)が残りやすい場所です。

そのため、歯科医院ではフロスや歯間ブラシの使用をおすすめすることが多くあります。

「フロスってそんなに大事なんですか?」

と聞かれることもありますが、虫歯や歯周病の予防において、歯と歯の間のケアは非常に重要です。

実際、歯科医院で虫歯が見つかる場所も、歯と歯の間はかなり多いです。

歯ブラシだけでは届かない場所をどうケアするかで、虫歯リスクは大きく変わってきます。

■ダラダラ食べも虫歯リスクを高めます

虫歯は、細菌が糖をエサにして酸を出し、その酸によって歯が溶けることで起こります。

ここで大切なのが、食べる回数です。

例えば、

・ジュースを少しずつ飲み続ける
・飴を長時間舐める
・間食が多い
・夜遅くに飲食する

こうした習慣があると、お口の中が“酸性の時間”が長くなります。

つまり、歯が溶けやすい状態が続いてしまうのです。

「甘いものをたくさん食べる人」だけが虫歯になるわけではありません。

食べ方や時間も、とても重要なのです。

■唾液の量も関係しています

実は、虫歯予防において唾液は非常に重要な存在です。

唾液には、

・お口の汚れを洗い流す
・細菌を増えにくくする
・溶けた歯を修復する

といった役割があります。

ですが、

・ストレス
・睡眠不足
・口呼吸
・水分不足
・加齢

などによって唾液量が減ると、虫歯リスクは高くなります。

特に最近は、スマホやPC作業による口呼吸、ストレスによる食いしばりなどから、お口が乾燥しやすい方も増えています。

「口が乾きやすい」
「朝起きるとネバつく」

そんな方は、お口の環境が悪化しているサインかもしれません。

■詰め物がある歯は再び虫歯になりやすい

一度治療した歯も、安心とは限りません。

実は、詰め物や被せ物の周囲は汚れが溜まりやすく、再び虫歯になることがあります。

これを「二次虫歯」と呼びます。

特に、

・古い詰め物
・歯ぎしりや食いしばり
・磨き残し

などが重なると、見えない部分で虫歯が進行していることもあります。

「痛くないから大丈夫」と思っていたら、詰め物の中で虫歯が大きくなっていた、というケースも少なくありません。

■定期的なチェックが大切な理由

虫歯は、早い段階で見つけるほど、歯への負担を減らしやすくなります。

定期的に歯科医院でチェックを受けることで、

・磨き残しの確認
・クリーニング
・初期虫歯の早期発見
・詰め物の劣化確認

などができるため、大きな治療を避けやすくなります。

また、自分ではしっかり磨けていると思っていても、実際にはクセがあることも多いため、プロによるチェックはとても重要です。

毎日歯磨きをしているのに虫歯になると、

「自分の磨き方が悪いのかな」
「ちゃんとやっているのに…」

と落ち込んでしまう方もいらっしゃいます。

ですが、虫歯は単純に歯磨きだけで決まるものではありません。

磨き方。
生活習慣。
食事のタイミング。
唾液の状態。
歯並び。
詰め物の状態。

さまざまな要素が関係しています。

だからこそ大切なのは、自己流だけで頑張り続けることではなく、自分のお口の状態を知ることです。

もし、

「最近虫歯ができやすい」
「ちゃんと磨いているのに不安」
「しばらく歯科検診へ行けていない」

そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

THE DENTALでは、治療だけでなく、虫歯になりにくい環境づくりも大切にしています。

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