2026.06.12 診療コラム

歯周病と全身疾患との関わり

みなさんこんにちは。
池尻大橋にある歯科医院THEDENTALの本間です。
気圧や気温の変化で、なんとなく体が重く感じる日も増えてきましたね。

健康診断や体調管理を意識する方も増えるこの時期。
実は、体の健康を考える上で“お口の状態”が大きく関わっていることをご存じでしょうか?

歯周病というと、

「歯ぐきが腫れる病気」
「歯が抜ける原因」

というイメージを持たれる方が多いと思います。
もちろんそれも間違いではありません。ですが近年では、歯周病は“全身の健康”とも深く関わっていることがわかってきています。
今回は、歯周病と全身疾患との関係について、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。


■ 歯周病とはどんな病気?

歯周病は歯と歯ぐきの間に細菌が増えることで起こる炎症性の病気です。

初期では、

・歯ぐきから血が出る
・少し腫れる
・口臭が気になる

といった症状が多いですが、進行すると、

・歯を支える骨が減る
・歯がぐらつく
・最終的に歯を失う

こともあります。
そして怖いのは、痛みなく進行することが多いという点です。


■ なぜ全身と関係するの?

歯周病が全身に影響する大きな理由は、
“炎症”と“細菌”です。

歯周病によって歯ぐきに炎症が起こると、
歯ぐきの血管から細菌や炎症物質が体内へ入り込むことがあります。

つまり、お口の中だけの問題ではなく、
全身へ影響を与える可能性があるということです。


■ 歯周病と糖尿病

特に関係が深いと言われているのが糖尿病です。歯周病があると、炎症によって血糖コントロールが悪化しやすくなることがあります。
逆に、糖尿病があると免疫力が低下し、歯周病も悪化しやすくなります。つまり、歯周病と糖尿病は“相互に影響し合う関係”と言われています。
そのため、糖尿病の管理には歯周病ケアも重要だと考えられています。


■ 歯周病と心疾患・脳血管疾患

歯周病による炎症は、血管にも影響を与える可能性があります。

その結果、

動脈硬化
心筋梗塞
脳梗塞

などとの関連も指摘されています。
もちろん歯周病だけが原因ではありませんが、慢性的な炎症が全身へ負担をかける一因になると考えられています。


■ 歯周病と誤嚥性肺炎

高齢の方で特に重要なのが誤嚥性肺炎です。
お口の中の細菌が、唾液と一緒に気道へ入ることで肺炎を引き起こすことがあります。

特に、

・飲み込む力が弱くなっている
・お口の清掃状態が悪い

場合はリスクが高くなります。
そのため、高齢者の口腔ケアは全身管理の一部として非常に重要です。


■ 妊娠との関係

妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。

さらに歯周病が重度になると、

早産
低出生体重児

との関連が示唆されています。
そのため、妊娠中のお口の管理も非常に大切です。


■ 「歯ぐきの出血くらい大丈夫」が危険なことも

歯周病は初期症状が軽いため、

「少し血が出るだけだから」
「痛くないから大丈夫」

と放置されやすい病気です。

ですが、その間にも少しずつ進行していることがあります。

特に、

・歯磨きで出血する
・口臭が気になる
・歯ぐきが下がってきた
・歯が浮く感じがする

こうしたサインがある場合は注意が必要です。


■ 歯周病予防で大切なこと

歯周病予防で大切なのは、

・毎日の歯磨き
・フロスや歯間ブラシ
・定期的なクリーニング
・生活習慣の見直し

です。特に歯石やバイオフィルムは、セルフケアだけでは落としきれないこともあります。そのため、歯科医院での定期管理がとても重要になります。


■ 「歯を守る」だけではなく「体を守る」

以前は、「歯周病=歯の病気」という考え方が一般的でした。ですが現在では、“全身の健康とも深く関わる病気”として考えられるようになっています。
つまり、お口を整えることは、体の健康を守ることにもつながるということです。


■ 最後に

歯周病は、とても身近な病気です。
ですがその影響は、お口の中だけではなく、全身へ広がる可能性があります。
だからこそ大切なのは、症状が強くなる前に気づくこと、そして定期的に管理することです。

池尻大橋で歯科医院をお探しの方、歯ぐきの状態や口臭が気になっている方へ。
池尻大橋 一般歯科 小児歯科 矯正歯科 口腔外科 THE DENTALでは、
お口だけでなく全身の健康も意識した診療を行っています。

「まだ大丈夫かな?」という段階でも大丈夫です。
ぜひお気軽にご相談ください。

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