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フッ素という最強の元素
こんにちは、THE DENTAL歯科衛生士の廣田です。
今回は虫歯予防に大切なフッ素についてご紹介していきます。
市販の歯磨き粉にもフッ素が配合されている物も多くありますが、今回は歯医者専用のフッ素についてご紹介していきます。
<目次>
・歯医者のフッ素と市販のフッ素の違い
・フッ素の効果
・フッ素の危険性
・まとめ
- 歯医者のフッ素と市販のフッ素の違い
歯医者専用とドラックストアなどで購入できるフッ素入りの物の違いは、フッ素の濃度にあります。
虫歯予防をしっかりとするには、歯医者でフッ素塗布をして家でもフッ素入りの歯磨き粉などを使用することをおすすめします。
歯科専用:フッ素濃度は9,000~123,000ppm以下
高濃度なフッ素を取扱えるのは歯科医師と歯科衛生士のみであり、市販で販売されている濃度の約10倍の濃度のフッ素が取扱いされています。
市販:フッ素濃度は500 ~1,500ppm以下
市販で販売されている歯磨き粉などのフッ素濃度は2017年から1,500ppmにまでフッ素濃度が引き上げられ、フッ素入り歯磨き粉を使用したあとの唾液に含まれるフッ素濃度は従来の2倍となり、更なる虫歯予防が期待できるようになりました。
歯磨剤の成分表に「モノフロオロリン酸ナトリウム」「フッ化ナトリウム」と記載のあるものを選ぶようにしましょう。
- フッ素の効果
①初期虫歯を元に戻す作用がある
食事をすると酸によって歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだし虫歯になります。しかし通常の場合は、唾液の成分が働き再石灰化をして元の状態に戻ります。
フッ素は再石灰化を促進し、歯の修復を促します。
これによりでき始めの初期虫歯を修復して、健康な歯を保つことができます。
②虫歯菌の活動を抑制する
フッ素は虫歯菌の活動を抑制する働きも持っているため、酸により歯が溶かされることがなくなり、虫歯を予防することができます。
③強い歯質になる
歯の再石灰化にあたり、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトという、虫歯菌の酸に対して非常に強い構造になります。
この働きによりミネラルが溶けだしにくく、虫歯になりにくい強い歯になります。
- フッ素の危険性
フッ素には虫歯を予防してくれ、歯質を強くしてくれて嬉しい事ばかりのようですが、高濃度のフッ化物を過剰摂取をすると副作用もあるので、歯科医師や歯科衛生士に塗布してもらうことが大切です。
しかし、容量用法を守って塗布すれば危険性もなく安全に虫歯予防をすることができます。
摂取しすぎによる副作用
斑状歯、骨の発育不全、骨折率の増加、ダウン症、ガン、痴呆など。
まとめ
フッ素の効果や危険性などもご紹介しましたが、フッ素は安全です。
そして、歯医者で定期的にフッ素の塗布と家でフッ素入りの歯磨剤や洗口液などを併用することで、虫歯の予防をすることが出来ます。
THE DENTALでは子供の虫歯予防に、フッ素の塗布やシーラントなども行っていますので、気になっている方はお気軽にご相談下さい。
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