2021.11.09 診療コラム

乳歯って虫歯になりやすい?

こんにちは、THE DENTAL歯科衛生士の廣田です。

今日は「シーラント」について詳しくご説明していきます。

 

 

シーラントは虫歯予防になるとよく聞きますが、どういうことだろうと疑問に思っている方もいると思います。

まずお伝えしたいのが、乳歯は永久歯より虫歯になりやすいので予防や定期検診が大切ということです。

 

乳歯が虫歯になりやすい理由

・乳歯はもともと永久歯よりも歯質が弱く、厚さが2分の1程度。
虫歯になって歯が溶け始めると、比較的早く虫歯が神経まで進んでしまいます。

・乳歯の奥歯は溝が深く細かいので、汚れが溜まりやすい形をしているので虫歯になりやすい。

上記のような理由もあり、虫歯予防にシーラントをおすすめすしていますので、簡単に3点にまとめて詳しくご説明していきます。

 

①シーラントとは

シーラントは保険でできる虫歯の予防治療です。
奥歯の溝の部分を、レジンを始めとしたプラスチック樹脂で埋めることで、奥歯の溝に汚れが着くのを防ぎ虫歯を予防します。

 

シーラントはいつするのか?

4歳〜5歳   :乳歯の奥歯(3歳でも上手にお口を開けられればします)

6歳    :6歳臼歯の奥歯

7歳〜13歳 :その後に生えてくる永久歯の奥歯

 

②治療の流れ

1、歯の清掃
2、薬液で処理
3、シーラントを溝に流し込み、硬化させる

このシンプルな工程で完了します!!

 

1、歯の清掃

歯医者専用の器具を使い歯の清掃を行います。
理由はシーラントを流し込むにあたり、その下に汚れが残っていると返って虫歯の原因になってしまうので綺麗に清掃していきます。

 

2、薬液で処理

シーラントがしっかりと歯に接着するように、酸処理を行います。
酸処理をしたら水洗し、乾燥させます。

 

3、シーラントと溝に流し込み、硬化させる

溝にシーラントを薄く流し込み、光照射器で硬化させます。

 

③メリットとデメリット

メリット

1、虫歯になる可能性を減らせる
2、歯を削らなくていい

 

1、虫歯になる可能性を減らせる

生えたての乳歯は歯質が弱く溝が深いので、溝をシーラントで埋める事で虫歯になる可能性が減ります。

 

2、歯を削らなくていい

虫歯を治療するわけではないので、歯を削らずにできます。
また予防する事で虫歯を予防し歯を削らなくてよくなります。
歯は削ると二度と元には戻らないので、虫歯にならないことが1番大切です。

 

デメリット

1、シーラントが欠けたり外れる可能性がある
2、虫歯が見えににくくなる

 

1、シーラントが欠けたり外れる可能性がある

歯を削らずに接着をしているので、どうしても粘り気のあるものや硬いものを食べると、外れたり、欠けたりすることがあります。

 

2、虫歯が見えににくくなる

シーラントをすると、虫歯が隠れて見えにくくなってしまうので発見が遅れてしまうことがあります。

なので定期的に検診に行くことが大切になってきます。

 

お子様がいらっしゃる方や、実は気になっていたという方は、THE DENTALでもシーラントを行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

 

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