2025.10.26 お知らせ

お口の乾燥にご注意を

皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
最近、口の乾燥を気になり始めた今日この頃皆さまいかがお過ごしでしょうか?

一度は皆さまも気になったことがあるのではないでしょうか?
そこで今回の議題です!

乾燥注意報、お口にも?

唾液ケアで守る冬の健康

朝起きたとき、口の中がカラカラに乾いている。
そんな経験、ありませんか?
冬になると空気が乾き、肌や喉と同じように「お口」も乾燥しやすくなります。実はこの“お口の乾燥”、放っておくとむし歯や口臭、歯周病まで招いてしまうことがあるのです。

■ 唾液は「天然のうがい薬」

唾液には、驚くほど多くの働きがあります。
たとえば──
・お口の中を洗い流す「自浄作用」
・細菌を抑える「抗菌作用」
・酸を中和して歯を守る「緩衝作用」
・食べ物を飲み込みやすくする「潤滑作用」
・味を感じやすくする「味覚補助作用」

つまり、唾液は“お口の健康を支える主役”なのです。
乾燥して唾液が減ると、むし歯菌や歯周病菌が増えやすくなり、口臭や舌の痛みなどのトラブルにもつながります。

■ 冬に“お口が乾く”理由

冬場に唾液が減りやすいのは、単に空気が乾いているだけではありません。
いくつかの生活習慣が重なって、乾燥を助長しているのです。

・暖房による室内の乾燥
・マスクを長時間つけての「口呼吸」
・水分摂取の減少
・寝ている間の「いびき」や「歯ぎしり」
・ストレスや薬の影響

意外にも、健康な人でも“季節的なドライマウス”は起こりやすいのです。特にこの時期は、日中のパソコン作業や会話の少なさなど、唾液腺を動かす機会も減りがち。気づかないうちに乾燥が進んでしまうこともあります。

■ 今日からできる、唾液ケア習慣

1. 水をこまめに飲む

「喉が渇いた」と感じる前に、少しずつ水を口に含むこと。
一気に飲むよりも、“うるおいを保つ”ことを意識して、常温水や白湯をおすすめします。

2. よく噛む

唾液は「噛む」ことで分泌されます。
食事中はゆっくり噛む、間食にガムを選ぶなど、噛む回数を意識するだけでも変わります。

3. 唾液腺マッサージ

耳の下やあごの下には唾液腺があります。
指でやさしく円を描くようにマッサージすると、分泌を促す効果が。
朝起きた時や寝る前の習慣にしてみましょう。

4. 鼻呼吸を意識する

口呼吸はお口の乾燥を進める最大の原因。
日中の姿勢や寝るときの体勢を見直し、「鼻で呼吸」を意識するだけでもお口の環境が変わります。

5. 加湿&保湿を味方に

寝室の加湿器はもちろん、日中の保湿ケアも大切です。
リップクリームや口腔保湿ジェルを取り入れて、“口の中のスキンケア”も始めてみましょう。

■ それでも乾くときは、歯科でのチェックを

「唾液が出にくい」「舌がひりつく」「口臭が強くなった気がする」
そんな時は、歯科でのドライマウスチェックを受けてみてください。
原因が口呼吸なのか、唾液腺の機能低下なのか、またはお薬や全身の病気が関係しているのか、歯科医が確認します。

乾燥による歯ぐきの炎症や初期むし歯も早期に見つけることができます。

■ 唾液が教えてくれる、心と体のサイン

実は唾液は、ストレスや疲れにも敏感です。
「忙しくて食事が早くなった」「眠りが浅い」──そんなときほど、唾液量は減りやすい。
だからこそ、“唾液の減少”は心と体のバランスが崩れているサインでもあります。

少し疲れているなと感じたら、深呼吸をして、温かいお茶をひと口。
お口を潤す時間は、体をいたわる時間でもあるのです。

■ 冬の健康は、“うるおい”から

乾燥注意報が出る日、肌の保湿を気にするように、
お口にも“うるおいケア”を忘れずに。

冬の唾液ケアは、ただの快適さではなく、
あなたの歯と体を守るための第一歩です。

今日の一口を、丁寧に。
お口の中が潤うことで、気持ちまで軽くなるような冬を過ごしましょう。

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