JOURNAL
歯科医院で使っている器具
皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
本日は受付にいると遠くから聞こえてくる「キーン」という歯科器具についてご紹介いたします!
「あのキーンという音」は何?
歯科器具の仕組みをのぞいてみよう!
あの音を聞くだけで、子どものころの記憶がよみがえる…という方も多いのではないでしょうか。
でも実は、この“キーン”にはきちんとした理由と仕組みがあります。
今回は、そんな歯科の「音の正体」を少しだけのぞいてみましょう。
■ キーンの正体は「タービン」
あの音の主役は、歯科用タービン(ハンドピース)と呼ばれる器具。
歯を削るためのドリルのような道具で、1分間に30〜40万回転という驚異的なスピードで回転しています。
この高速回転によって、虫歯の部分を効率的に削ることができるのですが、同時に「キーン」という高周波音が発生します。
つまりあの音は、“削る力”そのものではなく、“空気の振動音”。
言い換えれば、治療の精密さを支える「仕事中の音」なのです。
■ 進化している“静かなタービン”
「音が怖い」「あの音を聞くだけでドキドキする」という声に応えるように、
近年では静音設計のタービンも登場しています。
最新のものでは、特殊なベアリング構造や遮音カバーによって、音を最小限に抑制。
“キーン”が“シュイーン”とやわらかく聞こえるほど静かになっています。
THE DENTALでも、患者さんの緊張を少しでも和らげられるよう、静音かつ振動の少ないタービンを導入しています。
“削る”というより、“整える”という感覚で治療を受けていただけるよう配慮しています。
■ もうひとつの「シューッ」という音の正体
治療中、タービンの音とともに聞こえる「シューッ」という空気の音。
これは、注水と吸引の音です。
タービンは高速回転で熱を持つため、冷却のために水を吹きかけながら使用します。
また、口の中に水がたまらないように吸引器(バキューム)が同時に作動しているため、
治療中はさまざまな音が重なって聞こえるのです。
つまり、あの音たちはすべて「安全に」「快適に」治療を進めるための裏方たち。
そう考えると、少し印象が変わるかもしれません。
■ “見えない安心”を支えるハンドピース管理
タービンは一人ひとりの患者さんごとに滅菌・交換されています。
THE DENTALでは、ミーレジェットウォッシャーとクラスB滅菌器(LiSA)を使用し、
内部まで完全に洗浄・滅菌を行っています。
見えない部分こそ、最も丁寧に。
音の向こうには、そんな衛生管理のこだわりが隠れています。
■ 音が苦手な方へ — 安心して治療を受けるために
もし、あの音がどうしても苦手な方は、遠慮なくお伝えください。
治療中の声かけや、麻酔・休憩のタイミングを細かく調整することで、
安心して受けていただけるようにサポートします。
THE DENTALでも、患者さんがリラックスできるよう、
「治療の音に寄り添う工夫」を常にアップデートしています。
■ “音の向こう側”にある信頼
歯科医院の音は、決して“怖い音”ではなく、“正確さと安全の証”。
見えない場所で歯を守るための精密機械が働いている証拠でもあります。
次に「キーン」と聞こえたら、
「あ、今まさに私の歯を丁寧に整えてくれている音なんだ」と思ってみてください。
少しだけ、気持ちが軽くなるかもしれません。
まとめ
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「キーン」はタービン(高速回転器具)の音
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音は治療の精度と安全の証
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現在は静音・滅菌・精密設計へと進化
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音が苦手な方への配慮も可能
THE DENTALは、患者さんの“安心”を支える技術と環境を追求しています。
あの音の奥には、そんな私たちの“見えない努力”が詰まっています。











