JOURNAL
歯の寿命についてご存知ですか?
皆さま、こんにちは!
歯科助手の伊東です。
本日は「歯の寿命」についてご紹介いたします!
「歯の健康寿命」って知っていますか?
— 1本の歯を“何年もたせられるか”という視点から
私たちは「長生きしたい」と思うように、歯にも“寿命”があることをご存じでしょうか?
実は、日本人の平均寿命が80歳を超える一方で、自分の歯を保てる平均年齢は約60歳前後ともいわれています。
つまり多くの人が、人生の後半20年ほどを“歯のない状態”で過ごしているのです。
少し驚きですよね。
でもこれは「老化だから仕方ない」わけではありません!
その多くが、虫歯や歯周病をきっかけに歯を失っているのです。
■「治療したからもう安心」ではない現実
歯は、一度削ってしまうと元には戻りません。
そして、どんなに精密に治療しても、「まったく同じ強さ」には再生できないのです。
たとえば虫歯の治療で“詰め物”をした歯。
その後、詰め物と歯の境目から再び虫歯になれば、次は少し以前より大きく削ります。
それを繰り返すうちに、
→ 神経を取る
→ 根の治療をする
→ 土台を立てて被せる
→ そして最終的には抜歯へ…
という流れをたどるケースが少なくありません。
つまり「治療」は“歯のリセット”ではなく、寿命を縮める行為でもあるのです。
■“1本の歯”をどう守るか
では、歯の寿命を延ばすにはどうすればいいのでしょうか。
それはとてもシンプルで、「治療を減らすこと」に尽きます。
そのためには、
-
虫歯や歯周病を早期に見つけること
-
正しいケアで再発を防ぐこと
が欠かせません。
ホームケア(毎日の歯磨き)だけでは落としきれない汚れは、
歯科医院での定期クリーニングでしっかり除去します。
プロの手によるケアは、歯の表面を傷つけず、再付着もしにくくする“予防の技術”。
いわば、歯を守るためのメンテナンス型医療なのです。
■「1本でも多く残す」ことの意味
たとえインプラントやブリッジで見た目が整っても、自分の歯に勝るものはありません。
天然歯は神経や骨と直接つながり、咀嚼の力や感覚を細やかに伝えます。
それがあるだけで、
「ごはんがおいしい」「しっかり噛める」「笑顔に自信が持てる」、
そのすべてが続いていきます。
1本の歯が失われると、噛み合わせのバランスが崩れ、
周囲の歯に負担がかかります。
domino(ドミノ)倒しのように他の歯の寿命まで短くしてしまうことも。
つまり、“1本を守ること”は、“全体を守ること”につながっているのです。
■THE DENTALの考える「歯の寿命をのばす治療」
THE DENTALでは、できるだけ削らない・抜かないという考え方を大切にしています。
必要最小限の治療を行いながら、歯の構造と機能を最大限に残す。
そしてその後も、メンテナンスを通じて再発を防ぐサイクルを築くことを目指しています。
また、金属を使わないペクトンコアなど、生体にやさしい素材を選ぶのもその一環です。
天然歯に近い弾性を持ち、金属アレルギーの心配がない。
歯への負担を減らし、長く快適に機能することを重視しています。
■未来の自分のために、今できること
「今は痛くないから」と先延ばしにしている小さな違和感。
その1本が、10年後、20年後の“食べる喜び”を左右するかもしれません。
歯の健康寿命をのばすことは、
食べる力、話す力、笑う力を守ること。
つまり、人生の質そのものを守ることです。
「どんな治療を受けるか」よりも大切なのは、
「治療を繰り返さない歯でいられるか」。
それを叶えるのが、私たちの仕事です。
■最後に
歯の健康寿命は、“自然に決まるもの”ではありません。
あなたの選択で、確実に変えられます。
もし、しばらく歯医者に行っていないなら、
「歯の点検」に来る感覚で、気軽にチェックしてみてください。
未来のあなたが、「あのとき守っておいてよかった」と思えるように。
THE DENTALは、1本の歯のその先まで、丁寧に寄り添っていきます!











