JOURNAL
歯がしみるのは痛みの始まりかも?
皆様こんにちは、歯科助手の雛田です。
だんだんと朝の空気がひんやりしてきて、熱いコーヒーが恋しくなる季節。そんなとき、「あれ、しみる?」と感じたことはありませんか。
冷たい風が当たったときや、温かい飲み物を口にした瞬間。
その“キーン”とした痛みは、知覚過敏のサインかもしれません。
寒い季節に「しみる」が増える理由
寒くなると、空気が乾き、口の中も乾燥しやすくなります。
唾液が減ることで、歯の表面を守る“バリア”が弱まり、
外からの刺激を感じやすくなるのです。
さらに冬は、
・歯ぎしりや食いしばりが増える(寒さやストレスの影響)
・熱い飲み物やスープなど温度差のあるものを摂る機会が増える
といった要素も重なり、知覚過敏が悪化しやすい季節です。
・知覚過敏の正体
知覚過敏は、歯の“神経”が過敏に反応して起こる痛み。
本来、歯の内部はエナメル質や歯ぐきに守られていますが、
次のような理由で内側の“象牙質”が露出すると、刺激が直接伝わってしまいます。
- 強いブラッシングによる歯ぐきの退縮
- 歯ぎしり・食いしばりによる摩耗
- 酸性の飲食物によるエナメル質の溶解
- 歯周病による歯肉の下がり
- ホワイトニング直後など、一時的な刺激
これらが重なると、冷たい空気や水が当たるだけでも“ズキン”と感じるようになります。
「しみる」は“痛みの始まり”かもしれない
「少ししみるけど、すぐ治まるし…」と放置してしまう方は少なくありません。
でも、しみる原因が虫歯や歯周病の初期サインだった場合、
気づかないうちに進行していることもあります。
特に虫歯の初期は痛みが一時的で、「冷たいときだけ」感じることも多いため、
知覚過敏と見分けがつきにくいのです。
だからこそ、“しみる”という小さな違和感を軽く見ないことが大切です。
早めのチェックが、結果的に歯を長く守ることにつながります。
THE DENTALで行う「しみる歯」へのアプローチ
THE DENTALでは、しみる症状の原因を一つひとつ丁寧に見極めることから始めます。
- 知覚過敏用のコーティング剤で神経への刺激をブロック
- 咬み合わせ調整で、歯への負担を軽減
- ブラッシング指導で、過度な力をかけない磨き方を習得
- 必要に応じて、ナイトガード(マウスピース)を用意
単に“痛みを止める”のではなく、再発しにくい状態をつくることを目指しています。
ホームケアでできる予防の工夫
ご自宅でも、少しの工夫でしみる歯を守ることができます。
- やさしく磨くこと。
硬いブラシや力任せの磨き方はNG。柔らかめの歯ブラシで、歯ぐきに沿ってなでるように。 - 知覚過敏専用の歯磨き粉を使う。
刺激をブロックする成分(硝酸カリウムなど)が配合されたタイプがおすすめ。 - 酸の摂りすぎに注意。
レモン水、炭酸飲料、ワインなど酸性の飲み物は、歯の表面を溶かすことがあります。 - 冷たい風を直接当てない。
外出時は口を軽く閉じて鼻呼吸を意識するだけでも、刺激が軽減します。
冬の朝、冷たい空気を吸い込んでも痛くない。
熱いスープを安心して味わえる。
それは、“歯が健康であること”の小さな幸せかもしれません。
しみる歯を「仕方ない」と思わず、
「今、守ってあげよう」と気づくこと。
その一歩が、将来の歯を確実に守ります。
THE DENTALでは、痛みのない日常をデザインするように、
あなたの歯と丁寧に向き合っています。
寒い季節こそ、しみる前に。
小さな違和感を早めの安心につなげていきましょう!











